サウジのAI企業ヒューメイン、米国製チップでデータセンター建設へ

サウジアラビアで新たに設立された人工知能企業ヒューメイン(Humain)は、リヤドとダンマームにおいてデータセンター建設を開始し、2026年初頭に稼働を予定しています。両拠点はそれぞれ最大100メガワット規模の容量を持つとされ、同国のAI基盤整備に向けた重要な一歩となります。

米国半導体メーカーとの連携

ヒューメインは米国からAI半導体を調達しており、エヌビディア(NVDA)の最新チップを約1万8000個購入する計画が進められています。また、規制当局の承認を経て輸入が実現する見込みで、2025年5月に行われたトランプ大統領の訪問がこの流れを後押ししたと報じられています。

グロックやAMDとの協業

同社はカリフォルニア拠点のグロック(Groq)と連携し、独自のアラビア語チャットボット「Humain Chat」を開発しています。現時点ではサウジ国内のみで利用可能ですが、2025年10月には中東全域への展開が予定されています。さらに、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)とも協力関係を築いており、100億ドル規模のAIインフラ整備プロジェクトを進めています。

その他のパートナーシップと将来構想

ヒューメインはクアルコム(QCOM)やシスコシステムズ(CSCO)とも提携し、さらにはイーロン・マスク氏が率いるxAIとも協議を行っています。2030年までに1.9ギガワット規模のデータセンターを追加する計画を掲げており、中東におけるAIハブとしての地位を確立することを目指しています。また、同社は100億ドル規模の投資ファンド「ヒューメイン・ベンチャーズ」を設立し、資本展開を開始しています。

まとめ

ヒューメインの取り組みは、サウジアラビアがAIインフラ構築を通じて地域の技術大国を目指す戦略の一環です。米国の半導体企業との連携や中東市場へのチャットボット展開は、その意欲的な姿勢を示しており、今後の展開が注目されます。

*過去記事「サウジの「ソブリンAI」が始動!エヌビディアとトランプが描く新たなAI覇権とは?


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