トレードデスク（TTD）は、広告テクノロジー分野をリードする企業として注目されています。しかし、2025年8月15日にUBSが同社の目標株価を105ドルから80ドルに引き下げました。それでも「買い」評価は維持されており、長期的な成長ポテンシャルへの期待が示されています。
バンク・オブ・アメリカによる格下げ
直前にはバンク・オブ・アメリカも評価を引き下げ、株価目標を130ドルから55ドルに大幅修正しました。第2四半期決算で売上成長が急減速し、今後の見通しが厳しいとされたことが背景にあります。この発表を受けて株価は急落し、8月7日の決算発表以降40%以上下落しています。
広告需要の減速と競争環境
現在、トレードデスクはデジタル広告需要の低迷に直面しています。企業がマーケティング予算を削減し、インスタグラムやフェイスブック、TikTokといったプラットフォームへのシフトを強めているためです。こうした環境下で同社は広告主を惹きつける新たな戦略を模索しています。
アナリストの見解と今後の展望
一方で、トレードデスクの1年後の平均目標株価は75.79ドルとされており、現在の水準から約47%の上昇余地があると見込まれています。ウォール街の評価は分かれており、17人のアナリストが「買い」、15人が「ホールド」としています。短期的には不透明感が続くものの、中長期的にはデジタル広告市場の成長を背景に回復の可能性が残されています。
＊過去記事はこちら トレードデスク TTD
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