2025年8月21日付の米メディア「バロンズ」は、アマゾン(AMZN)が自動車ビジネスに本格参入する動きを伝えています。同社は2024年末に「Amazon Autos」を立ち上げ、ヒュンダイとの提携からスタートしましたが、今回新たにハーツ(HTZ)との協業を発表しました。ハーツの中古レンタカー車両をアマゾンのプラットフォームで販売するという取り組みです。
中古車市場への影響
この動きは、中古車販売業界に新たな変化をもたらす可能性があります。アマゾンは在庫を確保する立場というより、販売チャネルを提供する立ち位置にあるため、中古車ディーラーに直接的な競合となるわけではないとみられています。しかし、カーグルーズ(CARG)のようなオンライン車両検索プラットフォームにとっては、アマゾンの存在が長期的にトラフィックへの圧力となる可能性が指摘されています。
影響を受ける企業と恩恵を受ける企業
記事では、以下のような企業への影響が整理されています。
- ハーツ(HTZ):提携を受け株価が急騰したものの、翌日の取引では調整が入りました。
- カーバナ(CVNA):ハーツから在庫を調達していることから短期的に売られましたが、在庫の大部分は個人トレードイン由来であるため過度な懸念は不要との見方が出ています。
- カーグルーズ(CARG):検索サイトとしてのポジションがアマゾンによって侵食される可能性があると指摘されています。
- ACVオークションズ(ACVA):オンライン卸売市場を展開し、アマゾンのデータ・技術パートナーとして協力していることから、今後の恩恵が期待される銘柄とされています。
投資家への示唆
アマゾンの新規事業参入は、多くの業界に波及効果をもたらしてきました。自動車販売も例外ではなく、特に中古車オンライン市場にとって大きなゲームチェンジャーとなる可能性があります。短期的には株価の変動が見られますが、中長期的にはアマゾンとの連携の有無が企業価値を左右する要因になると考えられます。
*過去記事はこちら アマゾン AMZN
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