AI株に黄信号?メタの採用停止と市場の反応

米投資情報メディア「バロンズ」が2025年8月21日付で報じたところによると、メタ・プラットフォームズ(META)が人工知能(AI)部門での採用を一時停止したそうです。ここ数カ月にわたり、同社はAI研究者の大規模な採用を進めてきましたが、今回の動きはその流れに一区切りをつけるものです。

採用停止の背景

記事によれば、メタはマーク・ザッカーバーグCEOの指揮のもと、AI開発において「パーソナル・スーパーインテリジェンス」の実現を目指し、マイクロソフト(MSFT)、アマゾン(AMZN)、アルファベット(GOOGL)などから人材を積極的に引き抜いてきました。報道では、最大1億ドルにのぼる高額な報酬パッケージが提示されていたとも伝えられています。

しかし急激な採用の後には、組織再編や体制整備が必要となるのは自然な流れです。メタはAI部門を4つのチームに再編成しており、今回の採用停止は「基本的な組織計画」と説明されています。

AI株への懸念と投資動向

一方で、オープンAIのサム・アルトマンCEOが「AI株に対する過熱感」を警告したことや、MITの調査で「生成AIの95%のプロジェクトが急速な売上成長を達成できていない」との指摘が出たこともあり、投資家の間ではAI関連株に対する慎重な見方が広がっています。

それでも、AIインフラへの投資は引き続き拡大傾向にあります。UBSの予測では、世界のAI関連支出は2025年に3,750億ドルに達し、2026年には5,000億ドルへ拡大する見通しです。特にデータセンターや半導体といった分野では旺盛な需要が続くとされています。

今後の注目点

今回の採用停止はAI分野における「成長の終わり」を意味するものではなく、急拡大した体制の整理という側面が強いと考えられます。記事では「本当に心配すべきなのは、メタがデータセンター建設をやめる時だ」と結んでおり、AIインフラ需要の継続こそが市場の最大の焦点であると指摘されています。

*過去記事 メタ・プラットフォームズ

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