キャラクター.AIが売却や資金調達を検討、生成AI市場で揺れる動き

  • 2025年8月21日
  • 2025年8月21日
  • BS余話

米テック系メディア「The Information」が8月20日に報じたところによると、米国AI企業のキャラクター.AIが売却や資金調達を検討していることが明らかになりました。2024年に創業者がグーグルへ戻ってから約1年が経過し、生成AI市場の拡大とともに同社は次のステップを模索しています。ChatGPTを代表とする対話型AIの競争が激化する中、米国AI企業の売却や資金調達の動向が注目を集めています。

売却・資金調達トレンドの中で分岐点に立つキャラクター.AI

キャラクター.AIはここ数週間で銀行や投資家と接触し、数億ドル規模の資金調達、あるいは企業売却の可能性を協議しているとされています。評価額は10億ドル以上が想定され、年間売上は5,000万ドルに到達する見込みです。米国では生成AI企業の資金調達が加速しており、今回の動きは業界再編の一端を示すものです。

成長を続ける一方で直面する課題

同社は2025年2月時点で月間アクティブユーザー数2,000万人を突破し、ChatGPTや他の生成AIアプリと並んで消費者から高い支持を得ています。しかし、AIモデル運用にかかるコストの増加やAI規制をめぐる不確実性が重くのしかかっています。創業者の離脱後は自社モデル開発を停止し、ディープシークやメタのオープンソースモデルを活用する方向へと切り替えました。

事業モデルと収益源

キャラクター.AIはアニメキャラクターや歴史上の人物を模したチャットボットを提供し、ユーザーとの会話体験を軸に成長してきました。収益は月額9.99ドルのサブスクリプションに加え、広告収入からも得ています。最近ではソーシャル機能や広告展開を強化し、生成AIとSNSを掛け合わせた新たな利用シーンを狙っています。

今後の展望と生成AI市場への影響

ただし、同社は未成年への影響をめぐる訴訟や州当局によるAI規制調査など、法的リスクを抱えています。買収希望企業にとっては2,000万人のユーザーデータやブランドが魅力ですが、規制の壁をどう乗り越えるかが重要課題です。ChatGPTのような生成AIの利用が広がる中で、米国AI企業の売却・資金調達動向は今後の市場構造を大きく左右しそうです。キャラクター.AIの動きはその象徴的な事例となる可能性があります。

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