2025年8月19日の米国市場で、パランティア・テクノロジーズ(PLTR)がS&P500構成銘柄の中で最も大きな下落を記録しました。株価は前日比9.37%安の157.73ドルとなり、5営業日連続の下落となりました。この5日間で株価は15.6%下落しています。
上昇の反動と高いバリュエーション
今回の急落に明確なきっかけは見当たりませんが、これまでの急激な上昇による利益確定売りが影響していると考えられます。パランティアは年初来で118%、過去1年では409%の驚異的な上昇を記録してきました。その背景には政府契約の獲得や人工知能関連の期待、そして強い決算がありました。
しかし、その結果として株価は割高な水準にあります。予想利益に対する株価収益率(PER)は214倍と、S&P500平均の22倍を大きく上回っています。
ウォール街アナリストの評価
アナリストの評価は割れています。 ファクトセットによると、パランティアをカバーする29人のアナリストのうち「買い」推奨は7人、「売り」に相当する評価は4人、残りは「中立」です。目標株価は45ドルから210ドルまで幅広く設定されており、今後の株価の行方は不透明さを増しています。
投資家への示唆
パランティア株はAI関連銘柄として高い注目を浴びてきましたが、そのバリュエーションは市場平均を大きく上回っています。短期的な調整は続く可能性があり、投資家は高値圏でのリスクを意識する必要があります。一方で、政府契約やAI事業の拡大といった成長要素が依然として残っており、長期投資の観点からは再評価の余地もあります。
*過去記事はこちら パランティア PLTR
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