フィンテック株が急落!ソーファイ・コインベース・ロビンフッドに何が起きたのか

  • 2025年8月20日
  • 2025年8月20日
  • BS余話

2025年8月19日の米国市場では、これまで好調を維持してきたフィンテック株が大きく下落しました。ソーファイ・テクノロジーズ(SOFI)、コインベース(COIN)、ロビンフッド(HOOD)といった注目銘柄が軒並み売られ、市場全体のフィンテックラリーにブレーキがかかった形です。

ソーファイ・テクノロジーズの株価動向

ソーファイ・テクノロジーズは6.1%下落しました。同社は2025年に入ってから株価が48%上昇し、過去1年では205%の上昇を記録しています。第2四半期には売上の成長が加速しており、個人投資家からの注目度も高い企業です。しかし、最近は上昇のペースが鈍化してきています。

コインベースの株価動向

コインベースは5.8%下落しました。年初来の株価上昇率は22%、過去1年では48%の上昇と、フィンテック主要銘柄の中ではやや控えめなパフォーマンスです。7月末に発表した第2四半期決算が市場予想を下回ったことが株価の重しとなっています。暗号資産価格の下落も同社株に影響を与えています。

ロビンフッドの株価動向

ロビンフッドは6.5%の下落となりました。同社株は2025年に189%、過去1年で430%という驚異的な上昇を見せていました。背景にはリテール投資ブーム、新しい暗号資産関連サービスの展開、投資家の強い関心がありました。しかし、直近では投資家の利益確定売りや高まるバリュエーション懸念が株価に反映されています。

市場全体の動きと背景

フィンテック株の下落は、特定の企業固有の要因というよりも、夏の終盤で取引量が減少する中、テックセクター全体に売りが広がった影響とみられます。ナスダック総合指数(COMP)も1.46%の下落を記録しました。加えて、暗号資産価格が先週のビットコイン最高値更新後に調整局面に入ったことが、コインベースやロビンフッドにとって逆風となりました。

今後の注目点

ベンチマーク・エクイティ・リサーチのマーク・パーマー氏は「暗号資産市場は一時的な停滞期に入っており、今後は機関投資家による本格採用を促す法整備がカギになる」と指摘しています。フィンテック株は急速に上昇した分、投資家心理の変化や市場環境によってボラティリティが高まる可能性があります。短期的な調整が続くのか、それとも新たな成長ストーリーが再び株価を押し上げるのか、今後の展開が注目されます。

🎧この記事の内容は音声でもお楽しみいただけます。コメンテーター二人のやり取りで分かりやすく解説していますので、ぜひご利用ください。👇

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