エヌビディア株に強気予測続出!AI需要と中国市場が後押し

エヌビディア(NVDA)の株価は年初来で30%以上上昇していますが、ウォール街ではさらに高い期待が寄せられています。モルガン・スタンレー、キャンター・フィッツジェラルド、米国みずほ証券といった大手投資銀行が、次回決算発表を前に目標株価を引き上げました。背景には人工知能(AI)向けの計算需要の急拡大と、最新のブラックウェル・アーキテクチャーによる供給増加があります。

強まるAI需要と企業投資

キャンター・フィッツジェラルドのアナリスト、C.J.ミューズ氏は、AI向け計算需要を「ほぼ飽和しない」と表現し、目標株価を200ドルから240ドルに引き上げました。ハイパースケーラーによる設備投資の継続、各国政府の投資、企業によるAI導入が需要を押し上げていると指摘しています。また、米国みずほ証券のビジェイ・ラケシュ氏は、テック大手の設備投資が前年比で38%から54%へと上方修正されている点を強調しました。

収益予測とガイダンスへの期待

アナリストの予測では、第2四半期の売上高は以下の通りです。

  • キャンター・フィッツジェラルド:480億ドル、1株当たり利益1.06ドル
  • 米国みずほ証券:462億ドル、1株当たり利益1.01ドル
  • モルガン・スタンレー:466億ドル、1株当たり利益1.03ドル

さらにミューズ氏は、今後の決算で売上と利益の上振れが続き、第3四半期に向けてガイダンスも引き上げられると予測しています。

推進力となる推論需要

AIは学習段階から推論(既存データをもとに新しい情報を生成する段階)へと移行しています。この推論需要の拡大が、供給能力の逼迫を招き、エヌビディアの売上成長の持続性を裏付けているとモルガン・スタンレーのジョゼフ・ムーア氏は述べています。同氏は目標株価を200ドルから206ドルへと引き上げました。

中国市場のリスクと可能性

新たな注目点は中国市場です。トランプ大統領による対中販売禁止措置は7月に解除され、エヌビディアとアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)は中国向けAIチップ売上の15%を米国政府に納める収益分配制度の下で販売を再開しました。中国政府は一部チップの利用を控えるよう国内企業に促していますが、それでもアナリストは中国市場を「大きな上振れ要因」と見ています。

ラケシュ氏は2026年に30万~50万台のGPU追加出荷が見込めると試算しており、中国の規制による逆風は限定的と判断しています。

まとめ

エヌビディアを取り巻くAI需要は今後も拡大が見込まれ、推論分野や中国市場が株価の成長を後押しする可能性があります。アナリストの予測通りであれば、今後の決算発表においても投資家の期待をさらに上回る展開が続くことになりそうです。

*過去記事はこちら  エヌビディアNVDA

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