投資情報メディアのマーケットウォッチは8月16日付の記事で、マイクロソフト(MSFT)、メタ・プラットフォームズ(META)、アマゾン(AMZN)、そしてエヌビディア(NVDA)といったテクノロジー大手が、AIを成長エンジンとして長期的に業績を押し上げていると紹介しています。短期的な株価の変動や調整はあるものの、AIがもたらすインパクトは長期的な追い風として働くと強調されています。
マイクロソフトのクラウド躍進
記事によると、マイクロソフトはクラウド事業「Azure」で1四半期に40億ドル以上の売上増加を実現しました。アマゾンのAWSが年率17%の成長を続ける一方、Azureは39%と大幅な伸びを示し、数年以内に最大のクラウド事業者となる可能性があると分析されています。サティア・ナデラCEOによるオープンAIとの提携戦略は、まさに現代版の帝国構築だと評価されています。
メタのAI応用力
メタは34億人のデイリーアクティブユーザーを抱え、AIを活用した機能だけでも10億人以上が利用しているとされます。記事では、メタが「ニューヨーク・ヤンキース級のAI研究チーム」を擁しており、消費者向けAIアプリ分野で最も有利な立場にあると述べられています。マーク・ザッカーバーグCEOの「1ギガワット級スーパーコンピュータ」構想も紹介され、その規模感と野心の大きさが強調されています。
アップルの出遅れ懸念
一方で記事は、アップル(AAPL)がAI分野でやや遅れを取っていると指摘しています。ティム・クックCEOはAIを「インターネット級の革命」と表現していますが、具体的な取り組みは依然として不透明です。XR分野ではメタが先行しており、iPhone中心の戦略が今後の課題になる可能性があると論じられています。
エヌビディアの存在感
エヌビディアはもはや半導体企業の枠を超え、マクロ経済的な存在感を持つと記事では強調されています。主要クラウド事業者すべてが同社のGPUを活用しており、AI需要が拡大する中で成長は続くとされています。時価総額4兆ドルを超えた今の段階でも、まだ「始まりにすぎない」との見方が示されています。
まとめ
今回紹介した記事では、AIを軸にしたビッグテックの成長が「バブル」ではなく、実際のキャッシュフローとインフラ投資に支えられた持続的な流れであると論じられています。マイクロソフトとメタが特に強い位置にあり、アマゾンやエヌビディアも長期的な追い風を受けていることが強調されていました。
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