アメリカの防衛関連サービス企業であるV2X(VVX)の株価が急伸しています。バンク・オブ・アメリカ証券のアナリスト、マリアナ・ペレス・モラ氏が8月13日に同社株を「中立」から「買い」へ格上げし、目標株価を55ドルから65ドルに引き上げたことが背景にあります。
V2Xの事業概要と強み
V2Xは2014年に設立され、陸軍、海軍、空軍など米軍の各部門に対して訓練、サプライチェーン管理、通信、修理サービスを提供しています。2025年8月初旬には、米空軍のT-6練習機支援に関する43億ドル規模の契約をJPATSロジスティクス・サービスから獲得しました。この契約が今回の格上げ理由の一つとなっています。
株価上昇の背景
ペレス・モラ氏は、今回の契約獲得を「V2Xが中核分野で競争優位を持つ証拠」と評価しています。さらに同社は、付加価値の高い成長市場や高利益率の業務分野への参入も進めており、今後持続的かつ加速的な成長が期待できると述べています。
この見解を受け、V2X株は8月13日午前の取引で8.6%高の59.24ドルまで上昇しました。
今後の見通しと評価
バンク・オブ・アメリカ証券の目標株価は2026年予想EBITDAの9倍を基準としており、現在の約8.4倍からのバリュエーション改善を見込んでいます。ファクトセットによると、V2Xの時価総額は約17億3,000万ドルで、アナリストの平均目標株価は64ドルです。また、同社株をカバーするアナリストの73%が「買い」評価を付けており、これはS&P500銘柄の平均である約55%を上回っています。
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