米メディア大手パラマウント・スカイダンス(PSKY)の株価が8月13日に急騰し、米国市場で大きな話題となりました。株価は一時59%近く上昇し、終値では36.7%高と史上最大の1日上昇率を記録しました。出来高も通常の約11倍に膨れ上がり、ミーム株を連想させる展開となっています。
急騰の背景と市場の反応
同社は先週、スカイダンス・メディアとパラマウント・グローバルの合併を完了したばかりで、その直後にTKOグループ(TKO)と77億ドル規模のUFC放映契約を発表しました。にもかかわらず、株価は直近まで低迷しており、11日には11カ月ぶりの安値をつけていました。この反発劇は、空売り比率の高さ(13.4%)や浮動株の少なさが買い戻しを誘発した可能性が指摘されています。
ミーム株化の可能性
市場関係者の間では「ミーム株化」の声が上がっており、CNBCのジム・クレイマー氏の発言を受けてSNS上でも「ステロイドを打ったミーム株」といった表現が飛び交いました。2021年に話題となったミーム株現象の基盤は依然として市場に存在しており、今回の事例もその延長線上にあるとの見方が広がっています。
他銘柄にも広がる動き
最近では、オープンドア・テクノロジーズ(OPEN)、コールズ(KSS)、クリスピー・クリーム(DNUT)なども同様の上昇を見せており、投資家心理の高まりが他の高空売り比率銘柄にも波及している状況です。専門家は、こうした動きは短期的なボラティリティの高さと実行リスクを伴うため、冷静な判断が求められると指摘しています。
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