インタップ株急騰!好決算と1.5億ドル自社株買いで投資家注目

  • 2025年8月14日
  • 2025年8月14日
  • BS余話

クラウドソフトウェア企業のインタップ(INTA)の株価が8月13日の米国市場で急伸しました。同社は2025会計年度第4四半期の決算で市場予想を上回る業績を発表し、さらに1億5,000万ドル規模の自社株買いを発表しました。

第4四半期決算の概要

インタップは調整後1株利益が0.27ドルとなり、ファクトセットがまとめたアナリスト予想の0.23ドルを上回りました。売上高は前年同期比18%増の1億3,500万ドルで、予想の1億3,210万ドルを超えました。また、調整後営業利益は2,130万ドルと市場予想をわずかに上回りましたが、過去最小の上振れ幅となりました。

同社取締役会は1億5,000万ドルまでの自社株買いプログラムを承認。株価は13日午前の取引で13.5%高の41.92ドルとなりました。今年は株価が42%下落していたため、投資家にとっては久々の好材料となりました。

アナリストの見解

オッペンハイマーのブライアン・シュワルツ氏は、インタップは季節的に強い第4四半期で堅実な実行を示したと評価する一方、事業成長と利益率は減速傾向にあり、成長加速の要因は見つけにくいと指摘しました。第1四半期の調整後営業利益予想(1,600万~1,700万ドル)は市場予想を下回り、同社株の評価は「パフォーム」を継続しました。

一方、レイモンド・ジェームズのアレクサンダー・スカラー氏は、ネットの新規年間経常収益が過去最高となり、前年比20%増加した点を評価。2026年に向けて人員増強、クラウド移行の加速、AI関連需要など複数の成長ドライバーがあると述べ、「マーケットパフォーム」を継続しました。

トゥルイスト証券のテリー・ティルマン氏は、マイクロソフト(MSFT)とのパートナーシップやスノーフレーク(SNOW)、MSCIとの連携が大口契約獲得に貢献していると指摘。20件の大型契約のうち17件にパートナーが関与しており、今後も20%を超えるSaaS売上成長と利益拡大、キャッシュフローの伸びが期待できるとし、「買い」と目標株価68ドルを維持しました。

今後の見通し

インタップはクラウドソリューション分野での市場浸透をさらに進める方針で、主要顧客基盤の近代化需要を背景に成長余地は大きいとみられます。AI活用や大手企業との連携強化により、株価の中長期的な上昇余地も注目されます。

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