米AIクラウドコンピューティング企業のコアウィーブ(CRWV)は、8月12日に2025年第2四半期決算を発表しました。売上は市場予想を上回ったものの、赤字が予想以上に拡大し、時間外取引で株価は約10%下落しました。
売上は大幅増も、損失は市場予想を上回る
第2四半期の売上は12億ドルと前年同期比で約200%増加し、アナリスト予想の10億ドルを大きく上回りました。CEOのマイケル・イントレーター氏は「AI需要は前例のない規模で拡大しており、当社は急速にスケールアップしている」と述べました。一方、純損失は2億9,100万ドルと予想(1億9,900万ドル)を上回る規模となり、調整後純損失も1億3,100万ドル(マージン-11%)と市場予想を下回りました。
需要は依然強く、通期見通しを再び上方修正
同社は第3四半期の売上を12.6億〜13億ドル、通期売上を51.5億〜53.5億ドルと予想し、これまでのガイダンスを引き上げました。背景には、エヌビディア(NVDA)やマイクロソフト(MSFT)など大手企業を含む顧客基盤の拡大と、堅調な受注残高(6月末時点で301億ドル)が挙げられます。ただし、データセンターの電力供給制約やGPU供給不足は依然として課題とされています。
投資家にとっての注目点
今後は設備投資のタイミングやGPU世代交代による変動が予想され、年間2,000億〜2,300億ドル規模の設備投資の多くが第4四半期に集中する見込みです。また、IPO後のロックアップ解除が間近に迫っており、株価変動要因となる可能性があります。
*過去記事「コアウィーブが再び社債発行!AIクラウド巨人の資金戦略とは」
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