GPT-5登場でソフトウェア業界はどう変わるのか

  • 2025年8月11日
  • 2025年8月11日
  • BS余話

オープンAIの最新モデル「GPT-5」の登場がソフトウェア業界に大きな議論を呼んでいるようです。一部では「AIがソフトウェア開発やエンジニア職を置き換えるのでは」という懸念もありますが、専門家の見方は必ずしも一致していません。

懸念と楽観が交錯する市場

米国みずほ証券のアナリストは、GPT-5が持つ高度なコーディング・設計機能が既存のエンタープライズソフト市場に強い競争圧力をかけていると指摘しています。特にセールスフォース(CRM)、サービスナウ(NOW)、アドビ(ADBE)などの株価は過去半年で二桁の下落を記録しています。

一方で、オープンAIのサム・アルトマンCEOは「世界はこれまで以上に多くのソフトウェアを必要としている」と述べ、AIはエンジニアの生産性向上とソフトウェア開発コスト低下を通じて経済成長を後押しすると強調しています。

投資の流れと成長の可能性

米国のGDPデータによると、直近ではコンピュータ設備投資が年率86.4%増、ソフトウェア投資も18.0%増と急伸しています。バンク・オブ・アメリカは、今後5年間でAIエージェント関連の投資が1,550億ドル規模に達する可能性を示し、セールスフォースやサービスナウといった既存銘柄にも成長余地があるとしています。

D.A.デビッドソンのアナリストは、AIによる業務タスクの代替が進んでも、コードやデータの整理・監視・セキュリティを担うソフトウェアの需要はむしろ高まると予想しています。

まとめ

1980年代に音楽業界がMTVの登場で変革したように、AIもソフトウェア産業に新しい可能性をもたらすと考えられています。動画がラジオを「殺さなかった」ように、AIもソフトウェアを終わらせるのではなく、次の成長ステージへと押し上げる存在になるという見方が広がっています。

*過去記事「オープンAI、GPT-5を発表!AI革命が加速する理由とは

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