エヌビディア創業者ジェンスン・フアン氏の子供たちが社内で存在感を拡大

米テック系メディア「The Information」が報じたところによると、米半導体大手エヌビディア(NVDA)で創業者兼CEOのジェンスン・フアン氏の子供2人が着実に昇進し、社内で存在感を増しています。

長女のマディソン・フアン氏(34歳)は2020年に入社し、現在はシミュレーションソフト事業を手がけるオムニバース部門でシニアディレクターを務めています。長男のスペンサー・フアン氏(35歳)は2022年にロボティクス関連部門に加わり、プロダクトラインマネージャーとしてAIモデルやシミュレーション開発に関わっています。

異色の経歴からエヌビディアへ

2人は当初、シリコンバレーとは無縁の道を歩んでいました。マディソン氏は料理学校やパリのル・コルドン・ブルーで菓子やワインを学び、高級ブランド大手LVMHでも勤務経験があります。スペンサー氏は台湾でカクテルバーを経営していましたが、AI関連の知識を深めるためMBA取得などを経てエヌビディアに合流しました。

重要分野での役割

マディソン氏が携わるオムニバースは、製造業などで工場や製品を仮想空間で再現する「デジタルツイン」技術を提供する事業で、ジェンスン氏が成長の柱として注力しています。スペンサー氏はロボットの動作や環境理解を支援するシミュレーションやAIモデル開発を担当しており、いずれも同社の将来戦略で重要な領域です。

社内での評価と存在感

マディソン氏は経営陣の一員としてジェンスン氏の講演イベントに同行する「The Band」に加わり、舞台裏での準備や調整に関わるなど、経営中枢との距離が近い存在です。報酬も2021年の約16万ドルから、昨年は100万ドル超へと増加しました。一方、スペンサー氏は物腰柔らかで目立たない性格ながら、着実に役割を広げています。

今後の展望

エヌビディアはAI半導体市場で世界トップの座を確立していますが、シミュレーションやロボティクスといった新分野の成長も視野に入れています。マディソン氏とスペンサー氏のキャリアは、同社の多角化戦略と歩調を合わせており、今後どのような影響力を持つようになるのか注目されます。

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