アップル株、好調な1週間を経て勢いを維持するための課題

アップル(AAPL)株は過去5日間で13.3%上昇と2025年8月初旬に好調な動きを見せ、今後の成長シナリオに注目が集まっています。第3四半期決算で売上と利益が市場予想を上回ったほか、ティム・クックCEOがホワイトハウスでトランプ大統領とともに1,000億ドル規模の米国内追加投資を発表したことが株価上昇を後押ししました。

アナリストの見解と今後の戦略提案

ウェドブッシュ証券とメリウス・リサーチのアナリストは、アップル株に依然として強気姿勢を維持しています。特にウェドブッシュのダン・アイブス氏は、同社がAI分野での存在感を高めるために必要な3つのステップを提示しました。

  • AI検索エンジンのスタートアップ「Perplexity」を買収する(最大300億ドル以上の買収額でも容認)
  • グーグルのAI「Gemini」をiPhoneに完全統合する(規制リスクはあるが競争力強化につながる)
  • 社内により多くのAI分野の革新者を招き入れる

関税リスクと米国内投資の意義

メリウス・リサーチのベン・ライツェス氏は、アップルが発表した総額6,000億ドル規模の「アメリカ製造プログラム」に注目しています。この取り組みは、製造拠点の米国内移転やサプライチェーンの多様化を進め、インドから米国向けに輸出されるiPhoneへの追加関税を回避する効果が期待されています。

株価見通しとiPhoneサイクル

アップルはAI戦略で他社に後れを取っているとの指摘もありますが、消費者は依然としてiPhoneを選び続けており、今秋から新たなiPhone製品サイクルが始まる可能性があります。
ウェドブッシュは目標株価を270ドルに設定し、アウトパフォーム評価を維持。メリウスも目標株価を240ドルから260ドルに引き上げ、買い推奨を継続しています。

*過去記事はこちら アップル AAPL

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