米宇宙開発企業ロケット・ラブ(RKLB)は、2025年8月7日に発表した第2四半期決算で、売上高が1億4,450万ドルとなり、市場予想の上限を上回りました。営業損失は3,360万ドルと、予想されていた3,750万ドルよりも小幅にとどまりました。
四半期末時点の受注残は10億ドルで、第1四半期末とほぼ同水準。2025年第3四半期の売上高は1億4,000万〜1億5,000万ドルを見込んでおり、前年同期の1億480万ドルから大きく増加する見通しです。
株価は決算発表後の8月8日の米国市場では、前日比1.1%高の44.69ドルで取引を終えました。過去4四半期の株価変動は平均14%と大きく、今回の動きは比較的穏やかでした。年初来では約74%、過去12カ月では約827%上昇しています。
今後の成長を支える2つのカタリスト
一部アナリストは、ロケット・ラブ株に対して依然として強気姿勢を維持しています。カンター・フィッツジェラルドのアナリストは、株価を押し上げる可能性のある2つの要因を指摘しました。
- 2025年後半に予定されている大型ロケット「ニュートロン」の打ち上げ開始
- 米国防総省の宇宙開発庁(SDA)によるトランシェ3ビジネス契約の獲得期待
ニュートロンは最大8トンの貨物を低軌道に投入可能で、現行機「エレクトロン」の約300キログラムと比べて大幅な能力向上が見込まれます。これにより、より大型の衛星打ち上げ案件を獲得できる可能性があります。
アナリスト評価と目標株価
市場調査によると、ロケット・ラブ株をカバーするアナリストの約69%が「買い」評価を付与しており、S&P500銘柄平均の55%を上回ります。平均目標株価は44ドルで、カンター・フィッツジェラルドの目標株価は54ドルとなっています。
*過去記事「宇宙関連銘柄で注目!ロケット・ラブが最高値を更新」
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