2025年8月7日、語学学習アプリを提供するデュオリンゴ(DUOL)の株価が急騰しました。同社が発表した2025年第2四半期の決算が市場予想を大きく上回り、今後の成長期待も高まっています。
決算発表で株価は29%上昇
デュオリンゴの株価は、決算発表を受けて一時29%高の442.66ドルまで上昇しました。これは2022年5月以来、最大の上昇率となります。
発表された内容によると、2025年第2四半期の売上は前年同期比で約42%増の2億5,230万ドル、1株あたり利益は91セントでした。市場予想(売上2億4,060万ドル、利益59セント)を大きく上回る結果です。
さらに、日次アクティブユーザー(DAU)は前年同期比で40%増加し、4,770万人に達しました。
通期および第3四半期の見通しも上方修正
デュオリンゴは2025年第3四半期の売上見通しを2億5,700万ドル〜2億6,100万ドルと発表し、アナリスト予想を上回る水準となりました。また、2025年通期の売上見通しについても、従来の予想を上回る10億1,000万〜10億1,900万ドルとしています。
共同創業者でありCEOのルイス・フォン・アン氏は、「この四半期はブッキングと売上の両面で自社の高い目標を超えることができ、同時に収益性も拡大しました」とコメントしました。「エネルギーメカニックやチェスコースといった新しい製品施策からも、期待できる初期の成果が見えています」とも述べています。
アナリストも高評価、新機能と収益性に注目
エバコアのアナリスト、マーク・マハニー氏は、次の3点を挙げてデュオリンゴの成長性に期待を寄せています。
- 価格改定の余地が大きい
有料サービス「Super」と「Max」において価格調整の余地があり、同社が得意とするバイラルマーケティングも再始動が見込まれます。 - 新機能の成長が加速中
新たに開始した「チェス」機能はリリースから最速で100万人以上のDAUを獲得。エネルギー制限による新しい学習ペース配分システム「Energy」もユーザー数や滞在時間、課金転換率の向上に貢献しています。 - 収益性の向上
第2四半期はAI関連コストの抑制と広告事業の好調により、前四半期比で粗利益率が130ベーシスポイント上昇しました。
成長エンジンはプロダクト力と収益の両立
今回の好決算は、デュオリンゴの「製品力」と「収益力」がともに進化していることを示しています。語学学習にとどまらず、チェスやゲーム要素の導入によって、同社は新たなエンタメ領域に踏み込もうとしています。ユーザーの習慣化を促進し、継続的な収益化に成功している点が市場の期待を大きく集めた要因といえるでしょう。
今後もどのような新機能や学習コンテンツが登場するのか、投資家やユーザーからの注目が集まりそうです。
*過去記事「語学アプリの覇者デュオリンゴ、AIで業績絶好調!投資家が注目すべきポイントは?」
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