メタとアルファベット、今買うべきはどちらの株か?

2025年8月5日に公開された米投資情報メディア「バロンズ」の記事によると、メガテック企業の中で特に注目されるのがメタ・プラットフォームズ(META)アルファベット(GOOGL)の2社です。両社ともに第2四半期決算で予想を上回る売上を報告しましたが、今後の見通しについては明暗が分かれているようです。

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メタはAI時代の“非ハードウェア最大の勝者”に?

ループ・キャピタルのアナリスト、ロブ・サンダーソン氏は、メタの目標株価を従来の888ドルから980ドルに引き上げ、「買い」評価を継続しました。これは現在の株価から26%の上昇余地があることを意味します。

メタは第2四半期の決算で利益・売上ともに市場予想を上回り、さらに第3四半期に向けた力強い売上ガイダンスも提示しました。広告出稿の回復が追い風となり、AIへの積極投資と人材獲得に注力している姿勢も評価されています。

同社は2026年に向けてAI関連の設備投資を大幅に拡大する計画を示しており、ビジネス向けAI、パーソナルAIアシスタント、ウェアラブル端末、オープンソースモデルなど、多方面にわたる長期的成長機会があると指摘されています。

アルファベットには構造的リスクも

一方、アルファベットに関しては、サンダーソン氏は目標株価を165ドルから190ドルに引き上げたものの、「ホールド」の評価を据え置きました。これは現在の株価(195ドル)より低く、慎重な姿勢が見て取れます。

アルファベットも第2四半期決算では好調な数字を出しましたが、検索エンジンに対する依存度が高いことが中長期的なリスクとされています。とくに、大規模言語モデル(LLM)の普及により、ユーザーがGoogle検索から直接リンクをクリックする機会が減っているとの指摘があります。

さらに、2024年8月には連邦裁判所がGoogleの検索広告市場における独占を認定。今後、アップル(AAPL)との検索エンジン契約の解除や、事業分割などの強制措置が命じられる可能性もあると報じられています。

今後の注目ポイント

サンダーソン氏は「Google株は引き続き他のテック大手に比べてパフォーマンスが劣る可能性がある」と警告しており、検索広告の収益構造や主要パートナーとの関係にわずかな綻びが出ただけでも、株価が大きく下落する可能性があるとしています。

成長性とリスクを比較したとき、AIへの積極投資を加速させているメタ・プラットフォームズに強気な評価が集まっていることが、今回のレポートから読み取れます。

*過去記事 メタ・プラットフォームズ アルファベット GOOGL

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