2025年8月5日、アクソン・エンタープライズ(AXON)の株価が第2四半期決算の発表を受けて急上昇しています。売上と利益が市場予想を大きく上回ったほか、通期見通しの上方修正も投資家心理を押し上げています。午前10時26分(米国東部時間)時点で株価は18.5%上昇しています。
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アクソンが予想を大きく上回る決算を発表
第2四半期の売上は前年同期比33%増の6億6,860万ドルに達し、アナリスト予想の6億4,100万ドルを大きく上回りました。
売上成長は主力の2部門でバランスよく拡大しており、ソフトウェアおよびサービスの売上は38.8%増の2億9,220万ドル、TASERやボディカメラなどの接続デバイス部門は28.6%増の3億7,640万ドルとなりました。また、年次定額収益(ARR)は39%増の12億ドルに達しており、同社のサブスクリプション型ソフトウェア事業の堅調さが際立っています。
AI技術が業務効率化を実現
アクソンは最新の生成AI機能の導入にも力を入れており、Draft Oneと呼ばれる警察レポート自動生成ツールをカメラ映像と連動させて提供しています。これにより、警察官がレポート作成に費やす時間が大幅に削減され、実務効率が向上しています。
利益も大幅に増加
利益面でも堅調で、調整後EBITDAは37%増の1億7,200万ドルとなりました。調整後1株利益は1.22ドルから2.12ドルへと急増しており、アナリスト予想の1.46ドルを大きく上回りました。このうち7,500万ドル分は税制上の恩恵によるものです。
通期ガイダンスも上方修正
アクソンは2025年通期の売上見通しを従来の26億~27億ドルから、26億5,000万~27億3,000万ドルへと上方修正しました。また、調整後EBITDA見通しも6億5,000万~6億7,500万ドルから、6億6,500万~6億8,500万ドルへと引き上げられました。
今後の展望
アクソンは法執行機関向け技術の分野で独自の地位を築いており、AIを活用した製品群によって他社との競争優位性をさらに強化しています。株価水準は高めですが、同社の成長ポテンシャルを考慮すると、引き続き注目される銘柄といえます。
*過去記事はこちら アクソン AXON
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