2025年8月4日(月)の米国株式市場は、先週金曜の弱い雇用統計を受けて利下げ期待が高まり、主要株価指数が反発しました。
以下は、4日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。
※この記事の内容は音声でもお楽しみいただけます。記事の最後をご覧ください。
コムスコープ (COMM)
株価変動: +86.26%
詳細: コムスコープは通信インフラ向け製品を展開するアメリカの企業です。アンフェノールが同社のブロードバンド接続およびケーブル事業を105億ドルで買収すると発表し、株価は急騰しました。買収は現金と負債を組み合わせて行われる予定です。
アイデックス・ラボラトリーズ (IDXX)
株価変動: +27.49%
詳細: アイデックス・ラボラトリーズは動物向け診断機器やサービスを提供する米国企業です。第2四半期決算で予想を上回る業績を発表し、通期の1株利益見通しも引き上げたことが評価されました。
ジョビー・アビエーション (JOBY)
株価変動: +18.82%
詳細: ジョビー・アビエーションは電動エアタクシーを開発する航空スタートアップです。同社はブレード・エア・モビリティを最大1億2500万ドルで買収すると発表し、事業拡大への期待が株価上昇につながりました。
ディーウェーブ・クアンタム (QBTS)
株価変動: +4.88%
詳細: ディーウェーブ・クアンタムはカナダ発の量子コンピューティング企業です。AI開発者向けの新ツールキットを発表し、量子AIの進展を強調。また、ニーダムが目標株価を13ドルから20ドルに引き上げたことも支援材料となりました。
パランティア・テクノロジーズ (PLTR)
株価変動: +4.14%
詳細: パランティア・テクノロジーズは政府や民間企業向けにデータ分析プラットフォームを提供する企業です。米陸軍との最大100億ドル規模の契約発表が株価を押し上げました。第2四半期決算発表も控えており、注目が集まっています。
テスラ (TSLA)
株価変動: +2.19%
詳細: テスラは電気自動車(EV)と再生可能エネルギー製品を展開する企業です。取締役会がイーロン・マスクCEOへの新たな報酬パッケージを承認し、株主からの評価が反映され株価が上昇しました。
バイオンテック (BNTX)
株価変動: +2.51%
詳細: バイオンテックはドイツのバイオ医薬品企業で、主にmRNA技術を用いたワクチンを開発しています。第2四半期の損失が予想を上回る水準で収まり、売上も市場予想を上回ったことで買いが入りました。
アマゾン・ドット・コム (AMZN)
株価変動: -1.44%
詳細: アマゾン・ドット・コムはeコマースとクラウドサービスで知られる米国企業です。第2四半期の業績は良好でしたが、ガイダンスが期待を下回り、クラウド部門の成長鈍化も懸念されました。前週末の8.3%の下落からは若干回復しました。
バークシャー・ハサウェイ (BRK.B)
株価変動: -2.90%
詳細: バークシャー・ハサウェイは多様な事業を傘下に持つ米国の投資会社です。第2四半期の営業利益は前年比で減少し、外国為替差損8.77億ドルが業績を圧迫しました。現金残高も微減となり、株価は下落しました。
*関連記事「バークシャー決算速報:クラフト減損で営業利益4%減」
オン・セミコンダクター (ON)
株価変動: -15.58%
詳細: オン・セミコンダクターは自動車および産業機器向けの半導体を製造する米国企業です。第2四半期の業績は予想を上回ったものの、減収や先行き見通しの弱さが嫌気され、株価は大幅に下落しました。
*過去記事 株価変動
最後までお読みいただきありがとうございます。
▶︎この記事の【音声解説版】はこちらからお聴きいただけます: