パランティア決算直前!注目すべき3つの重要指標とは

2025年8月4日に第2四半期決算の発表を控えるパランティア・テクノロジーズ(PLTR)は、今もっとも注目されているAI関連銘柄のひとつです。2023年春に発表された同社の人工知能プラットフォーム(AIP)を中心に、政府と商業分野での急速な成長を背景に株価は過去1年で約480%も上昇しています。

一方で、現在の株価には過剰とも言える期待が織り込まれており、P/E(株価収益率)は700倍に迫る水準です。決算内容が市場予想を下回った場合には、株価に大きな影響を与える可能性もあるため、注意が必要です。

本記事では、米投資情報メディア「モトリーフール」によるレポートをもとに、今週の決算で注目すべき3つの指標を紹介します。

商業・政府部門における成長の持続

パランティアのAIPは、政府向けには「ゴッサム」、企業向けには「ファウンドリー」に統合され、リアルタイムの意思決定支援を実現しています。特に米政府からの契約は堅調で、第1四半期には政府関連の売上が前年同期比45%増の4億8,700万ドル、商業部門でも33%増の3億9,700万ドルに達しました。

米国企業との契約が急増していることも特徴で、商業売上のうち2億5,500万ドルが米国市場からのもので、前年同期比で71%の伸びとなっています。

注目すべき指標:顧客数・売上成長・受注残高

決算で特に注視されるのが以下の3つの指標です。

  • 顧客数の増加:前四半期は1,000万ドル超の大型契約を31件獲得し、全体で139件の100万ドル超契約を締結しました。
  • 売上成長率:第2四半期のガイダンスは9億3,400万ドルから9億3,800万ドルの範囲で、中央値は前年比47%増に相当します。
  • 受注残高(RPO):今後の売上見通しを示す指標であり、第1四半期時点で19億ドル。これが20.5億ドルを下回ると失望材料となり、21.5億ドルを超えれば好材料と受け止められるでしょう。

高すぎるバリュエーションへの警戒感

パランティア株は将来性への期待が非常に高く、バリュエーションはすでに割高と見る向きもあります。特にP/Eが600倍を超えている現在の水準では、成長が鈍化すれば株価に大きな調整が入る可能性があります。

まとめ:決算を前に注目が集まるパランティア

パランティアの今後の成長性とAI市場における立ち位置を見極めるうえで、今回の決算は非常に重要です。すでに株価には大きな期待が織り込まれているため、決算内容が予想を下回った場合にはボラティリティが高まる可能性があります。

投資を検討している方は、冷静な視点で指標を確認し、長期的な視野を持って判断することが求められます。

*過去記事はこちら パランティア PLTR

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