8月1日(金)の米国株式市場は、7月の雇用統計が予想を下回り、さらにトランプ大統領による新たな関税発言が重なったことで、主要指数はそろって下落しました。しかし、その中でも決算や業績見通しを背景に大きく値動きした個別銘柄が目立ちました。
以下は、1日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。
レディット (RDDT)
株価変動: +17.47%
詳細: レディットは掲示板型SNSを運営する米国企業です。第2四半期に黒字転換し、広告収入は前年比84%増の4億6,500万ドルに達しました。第3四半期のガイダンスも好調で、株価は17%上昇しました。
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ロケット・カンパニーズ (RKT)
株価変動: +11.98%
詳細: ロケット・カンパニーズは米国の住宅ローン融資企業で、オンラインによる住宅ローンサービスを展開しています。第2四半期決算と第3四半期見通しが市場予想を上回り、株価は12%上昇しました。
フィグマ (FIG)
株価変動: +5.63%
詳細: フィグマはクラウドベースのUI/UXデザインソフトを提供する企業です。IPO翌日の8月1日も買いが続き、株価は5.6%上昇し、122ドルに達しました。
ファースト・ソーラー (FSLR)
株価変動: +5.29%
詳細: ファースト・ソーラーは米国の太陽光パネル製造大手です。第2四半期決算が予想を上回り、通期売上見通しが引き上げられたことから、株価は上昇しました。
マイクロソフト (MSFT)
株価変動: -1.76%
詳細: マイクロソフトはWindowsやクラウド事業Azureを展開するソフトウェア大手です。決算は好調だったものの、前日までの上昇を受けて利益確定売りに押され、株価は下落しました。
テスラ (TSLA)
株価変動: -1.83%
詳細: テスラは電気自動車や再生可能エネルギー製品を手がける企業です。サンフランシスコ・ベイエリアでのライド・ヘイリングサービス開始を発表しましたが、株価は下落しました。
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アップル (AAPL)
株価変動: -2.50%
詳細: アップルはiPhoneやMacなどを開発・販売する世界的テクノロジー企業です。第3四半期売上は940億ドルと好調でしたが、関税コストが8億ドル発生したことで株価は下落しました。
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モデルナ (MRNA)
株価変動: -6.61%
詳細: モデルナはmRNA技術を基盤とした医薬品メーカーです。第2四半期の売上が大幅減少し、通期見通しの引き下げも発表されたため、株価は大きく下落しました。
アマゾン・ドット・コム (AMZN)
株価変動: -8.27%
詳細: アマゾンはECとクラウド(AWS)を主力とする米国大手テック企業です。第2四半期決算は良好でしたが、第3四半期の営業利益ガイダンスが市場予想に届かず、株価は大きく下落しました。AWSの成長鈍化が投資家に衝撃を与えています。
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マイクロストラテジー (MSTR)
株価変動: -8.77%
詳細: マイクロストラテジーは企業向け分析ソフトを提供する一方、ビットコインの大量保有でも知られます。利益は出たものの、一過性の会計効果とみなされ、株価は8.8%下落しました。
コインベース (COIN)
株価変動: -16.70%
詳細: コインベースは暗号資産取引所大手です。第2四半期の取引収益やガイダンスが市場予想を下回り、株価は大きく下落しました。
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イーストマン・ケミカル (EMN)
株価変動: -19.03%
詳細: イーストマン・ケミカルは多様な産業向けに化学製品を供給する企業です。第2四半期決算と第3四半期見通しが市場予想を下回り、株価は19%下落しました。
フルーア (FLR)
株価変動: -27.04%
詳細: フルーアはインフラやエネルギー関連のプロジェクトを手がけるエンジニアリング会社です。第2四半期決算が大幅に予想を下回り、通期ガイダンスも引き下げられたことで、株価は大幅に下落しました。
*過去記事 株価変動