レディット株が急騰!決算で明らかになった驚異の成長とは?

  • 2025年8月1日
  • 2025年8月1日
  • BS余話

2025年7月31日、ソーシャルメディア企業レディット(RDDT)が第2四半期決算を発表し、市場予想を大きく上回る内容となりました。この発表を受けて、同社の株価は時間外取引で18%近く上昇しました。

ユーザー数が好調に拡大、21%増の1億1,040万人

レディットは、1日あたりのアクティブユーザー数が前年同期比で21%増加し、1億1,040万人となったと報告しました。市場予想の1億902万人を上回ったのは2四半期連続です。

特に海外の成長が著しく、国際ユーザーは32%増の6,010万人に達しました。米国内ユーザーも11%増の5,030万人となっています。同社は現在、機械翻訳による多言語対応を進めており、対応言語数は前四半期の13から23に拡大しました。

広告ビジネスが成長を牽引、売上は78%増の5億ドル

第2四半期の売上は78%増の5億ドルで、アナリスト予想の4億2,600万ドルを大幅に上回りました。このうち広告収益は84%増の4億6,500万ドルと、商業面での好調ぶりが際立っています。

レディットの最高財務責任者(CFO)であるドリュー・ボレロ氏は、広告主数が前年比で50%増加し、過去3年間で最も高い伸びを示したとコメントしました。また、広告チャネルのうち15のうち9チャネルで売上が75%以上増加したと述べました。

テクノロジー、金融、小売、製薬・医療分野での広告需要が特に強いことが、この成長の背景にあるとしています。

黒字転換を達成、GAAPベースで4度目の利益計上

同社はGAAPベースで4度目となる四半期利益を計上し、純利益は8,900万ドル(1株あたり45セント)でした。前年同期は1,000万ドルの赤字(1株あたり6セントの損失)であり、劇的な改善を見せました。市場予想の19セントも大きく上回っています。

売上に対する純利益の比率は18%と高水準で、粗利益率も89.5%から90.8%へと改善しました。

第3四半期の見通しも強気

レディットは、2025年第3四半期の売上を5億3,500万ドル〜5億4,500万ドルと予想しており、アナリスト予想(4億7,300万ドル)を大きく上回っています。また、調整後EBITDAは1億8,500万ドル〜1億9,500万ドルと見込まれています。

AI機能の強化で検索体験を向上

決算発表後のカンファレンスコールで、最高経営責任者(CEO)のスティーブ・ハフマン氏は、AIを活用した「Reddit Answers」の利用者が前四半期の100万人から600万人に増加したと明かしました。この機能は検索の利便性を高めるもので、今後さらにグローバル展開が進められる予定です。

また、Reddit全体の検索ユーザーは現在、週あたり7,000万人に達しており、検索機能が同社の中核的な要素として位置づけられつつあります。

株価はIPO以降で約250%上昇、S&P500入りの可能性も

レディットは2024年3月に上場して以来、株価が約250%上昇しています。最近では、ラッセル3000および1000指数に追加され、今後S&P500指数に組み込まれる可能性も取り沙汰されています。

CFOのボレロ氏はこの点について「それは当社のコントロール外の話」と述べつつも、「私たちは引き続き事業に集中していく」とコメントしています。

CEOが語った“リック・アストリー効果”

ユニークな一幕として、カンファレンスコール中にハフマンCEOがイギリスの歌手リック・アストリー氏に言及しました。アストリー氏は1987年のヒット曲「Never Gonna Give You Up」で知られ、レディット上では“リックロール”というミーム文化の象徴でもあります。

CEOは最近のイベントで本人と面会し、「彼がこのミーム文化を通じて第2のキャリアを得られたことに感謝している様子が印象的だった」と語りました。

まとめ

今回の決算は、レディットが成長企業から収益性の高いテック企業へと進化していることを示す内容でした。強力なユーザー基盤、広告事業の拡大、そしてAIを活用した検索体験の向上が、今後の株価と事業成長を支える要素となりそうです。

*過去記事「レディット株が2日連続急騰!AI広告ツールで再評価される理由

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