2025年7月30日、データセンターインフラを手がけるバーティブ・ホールディングス(VRT)が2025年第2四半期決算を発表し、市場予想を大きく上回る好業績を記録しました。この結果を受けて、同社株は30日の米国市場の開始直後、4%近く上昇しました。
売上35%増、1株利益も予想超え
バーティブの第2四半期売上は、前年同期比で35%増の26億4000万ドルとなり、ウォール街の予想(23億5000万ドル)を大きく上回りました。調整後1株利益は95セントで、アナリスト予想の83セントを超える結果となりました。
CEOのジョルダーノ・アルベルタッツィ氏は「今回の決算は、当社の強固な市場ポジションとスケールでの実行力を証明するものだ」とコメントしています。
通期見通しを上方修正、AI関連需要が成長ドライバーに
バーティブは、通期の業績見通しも引き上げました。データセンター市場でのAI関連案件の増加と営業パイプラインの拡大を背景に、売上成長率を従来の18%から24%に、調整後1株利益の見通しを3.55ドルから3.80ドルへと上方修正しています。
さらに、同社は2029年までに調整後営業利益率25%の達成に向けて順調に進捗していると述べました。
株価は好決算を受けて続伸中
バーティブ株は決算発表を受けて30日の米国市場で3.9%上昇し、147.53ドルを付けました(米国東部夏時間10:48現在)。
バーティブ株は年初来で31%、過去1年では103%の上昇を記録しています。
AI時代のインフラ銘柄として注目集まる
エヌビディア(NVDA)をはじめとしたAI関連企業の設備投資が拡大する中、データセンターの電力・冷却・ラックインフラを提供するバーティブは今後も高い成長が期待される銘柄です。決算内容とガイダンスの引き上げにより、株価の上昇基調が続く可能性があります。
*過去記事「オクロとバーティブが提携!AIデータセンターに核の力を」