ロビンフッド決算速報:取引急増で売上急伸、株価も上昇

  • 2025年7月31日
  • 2025年7月31日
  • BS余話

2025年7月30日に発表されたロビンフッド(HOOD)の第2四半期決算は、アナリスト予想を大きく上回る好結果となりました。株式・オプション取引の活発化や仮想通貨取引の伸びが、売上と利益を大きく押し上げました。

EPSは前年の2倍、売上も好調

ロビンフッドは1株あたり利益(EPS)を42セント、売上を9億8900万ドルと報告しました。これは、アナリスト予想のEPS31セント、売上9億1400万ドルを大きく上回る内容です。前年同期のEPSは21セント、売上は6億8200万ドルであり、1年間で大きな成長を遂げています。

株価は30日の通常取引で2.69%上昇したあと、決算発表後の時間外取引で約1.5%上昇しています。

取引量が過去最高に マージン残高も記録更新

4〜6月期には、株式・オプション取引量が四半期ベースで過去最高となりました。特に4月のトランプ大統領による関税発表での株価急落後の反発局面で、投資家の取引活動が大きく活発化したことが背景にあります。

仮想通貨取引の収益は前年同期比でほぼ2倍となる1億6000万ドルに達し、収益構造の多様化にも貢献しています。また、顧客のマージン取引(借入金を用いた取引)も拡大し、マージン残高は前年同期比90%増の95億ドルと、業界全体でも記録的水準となっています。

顧客資産とサブスクサービスも順調に成長

同社のプラットフォームにおける総資産は前年同期比で99%増の2790億ドルとなり、顧客1人あたりの平均資産額は1万ドルを超えました。これは、より多くの資産を持つ投資家の獲得が進んでいることを意味します。

また、3月に開始されたロビンフッド・ストラテジーズ(デジタル投資アドバイスサービス)は、すでに10万人以上の顧客に利用され、運用資産は5億ドルを超えました。

サブスクリプション型の「ロビンフッド・ゴールド」も好調で、第2四半期末の会員数は過去最高の350万人に達しました。第1四半期の320万人からの増加であり、顧客の定着と追加収益化が進んでいることが伺えます。

株価は過去1年で4倍超に

ロビンフッドの株価は、過去12か月で415%上昇しており、S&P500の17%の上昇を大きく上回っています。株価収益率(PER)は60.94倍と高水準で推移していますが、成長企業としての評価が反映されている形です。

仮想通貨市場の活況や新サービスの投入により、同社の収益構造は2021年の「ミーム株バブル」時代から大きく様変わりしています。今後の成長と収益の安定性が引き続き注目されます。

*過去記事「コインベースとロビンフッドが急騰、暗号資産法案の可決で期待高まる

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