メタ決算が予想超え!ザッカーバーグのAI戦略が現実に

2025年7月30日、メタ・プラットフォームズ(META)の第2四半期決算が市場予想を大きく上回り、発表後の時間外取引で株価は約11%上昇しました。広告事業におけるAIの活用が成果を上げていることが、好調な決算の背景にあります。

売上と利益がともに予想超え

メタの今期の1株あたり利益は7.14ドルとなり、ファクトセット調べの市場予想の5.88ドルを大きく上回りました。前年同期の5.16ドルからも着実に増加しています。売上は475億ドルで、予想の448億ドルを超え、前年からは22%の増収となりました。

日次アクティブユーザー数、広告表示数(インプレッション)、広告単価といった主要なKPIもすべてコンセンサス予想を上回っており、広告プラットフォーム全体の強さが浮き彫りとなりました。

AIが広告効率を改善、今後も積極投資へ

マーク・ザッカーバーグCEOは決算説明会で、「この四半期の好調な業績は、AIが広告システム全体の効率と成果を大幅に高めたことによるものだ」と述べました。メタはAI技術によって広告パフォーマンスの改善を図っており、その戦略が奏功していることが今回の決算から明らかになりました。

同社は第3四半期についても、売上が中央値で490億ドルとする見通しを提示しており、市場予想の460億ドルを上回っています。

データセンター投資と人材確保も加速

AIの進化に向けて、メタは今期だけで170億ドルを設備投資に充て、AI用データセンターの建設を進めています。2025年通期で660億~720億ドルの設備投資計画を掲げており、すでに上半期で310億ドルを投資済みです。

また、ザッカーバーグ氏はAI分野の優秀な人材確保にも注力しており、アルファベットやオープンAIなどから研究者を多数採用しています。新たに編成された「スーパーインテリジェンス」チームが、その中核を担っています。

「個人のためのAI」を掲げるメタの構想

ザッカーバーグ氏は株主向けの公開書簡の中で、「メタは、すべての人を支援する『個人のスーパーインテリジェンス』を構築することを目指している」と述べ、AIを通じて人々に力を与えるビジョンを描きました。他社が中央集権的に価値を生み出すAIを目指す中、メタは分散型でパーソナルなAI体験を重視しています。

今回の決算は、メタが単なるSNS企業からAIを基盤とした次世代テック企業へと進化しつつあることを示す内容となっています。

*過去記事 メタ・プラットフォームズ

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