マーベル株が急騰!マイクロソフトとの関係強化が支援材料に

2025年7月30日、米メディア「マーケットウォッチ」は、マーベル・テクノロジー(MRVL)の株価が急上昇している背景について報じました。年初来30%超の下落を経験していた同社株ですが、この日午前の取引では8%超の上昇を記録し、投資家の間で再評価の動きが出ています。

アジアからのリサーチが投資家心理を一変

マーケットウォッチによると、今回の株価上昇は、台湾の証券会社・富邦投顧(Fubon)による最新のリサーチレポートがきっかけとなっています。同レポートでは、マイクロソフト(MSFT)が自社製チップの内製化に苦戦していることが指摘されており、その結果としてマーベルとのカスタムチップ開発を今後も継続する可能性が高まっていると伝えられました。

この報告に対して、米国みずほ証券のアナリストであるジョーダン・クライン氏は「マイクロソフトがマーベルへの依存を長期化させる可能性が高まり、株価はショートに不向きな水準にある」との見解を述べています。

アマゾンとの関係、Alchipとの競争にも注目

一方で、マーベルはアマゾン(AMZN)とも取引がありますが、同社が開発を進めるTrainiumチップに関しては、台湾のAlchipが設計パートナーとして台頭する可能性があるとも報じられており、マーベルのシェア維持には課題も残ります。クライン氏は「仮にアマゾンを失った場合、マーベルはマイクロソフトと何を維持できるかが焦点になる」とコメントしています。

2027年に向けた収益拡大の期待も

富邦の試算によれば、マイクロソフトがMaiaチップの仕様を変更し、発注量を増加させる動きが見られることから、マーベルにとって2027年以降の収益成長が大きく期待される状況です。クライン氏は「リスクはあるが、数年後のアップサイドを考慮すれば一定量を保有する価値はある」としています。

マーベル株は買い戻しのタイミングか

年初から大きく売り込まれ、ヘッジファンドの「お気に入りのショート銘柄」とも言われていたマーベル株ですが、マイクロソフトとの関係維持が好材料視され、再び注目を集めています。クライン氏は「80ドル台で買うべきかは議論が分かれるが、70ドル台でのショートはリスクが高い」と指摘しており、今後の動向に注目が集まりそうです。

*過去記事はこちら マーベル・テクノロジー MRVL

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