GPT-5登場間近?オープンAIの最新モデルがコーディングで大進化!

  • 2025年7月27日
  • 2025年7月27日
  • BS余話

2025年7月25日、米テック系メディア「The Information」は、オープンAIが開発中の次世代大規模言語モデル「GPT-5」に関する最新レポートを公開しました。まだ正式リリース前ではあるものの、実際に利用した関係者からは「特にコーディング分野で顕著な進歩が見られる」との声が寄せられています。

オープンAIが目指す統合型モデルの姿

GPT-5は、従来の「GPT」シリーズに加え、推論に特化した「o」シリーズを融合させる構想に基づいて開発されています。これにより、問題の難易度に応じて自動的に推論モードに切り替える仕組みが取り入れられており、計算リソースを効率的に使いつつ、高度な思考も可能になるとされています。

コーディング性能の大幅向上が最大の特徴

GPT-5は自然科学や創作タスクなど広範な分野で性能向上が報告されていますが、特に注目されているのが「実用的なソフトウェアエンジニアリング」における精度の飛躍です。競技プログラミングだけでなく、既存の複雑なコードベースの修正や機能追加といった、現実の開発業務に直結するスキルが大幅に改善されているとのことです。

これは従来のGPTシリーズが苦手としていた領域であり、アンソロピックのClaudeシリーズが評価されていた理由のひとつでもあります。オープンAIがその差を埋めようとしていることが、今回のGPT-5評価から読み取れます。

Claudeとの比較と今後の焦点

記事では、あるユーザーがGPT-5とアンソロピックのClaude Sonnet 4を比較し、「GPT-5の方が優れていた」と評価しています。ただし、Claudeには上位モデル「Claude Opus 4」も存在しており、今後はより詳細な比較検証が求められます。

オープンAIは、コーディングの自動化を単なる収益源としてだけでなく、AGI(汎用人工知能)へのステップとも位置づけています。開発者向けのツールやコード生成支援の分野をリードすることで、巨大な市場を制する可能性があります。

「GPT-5」の定義はまだ不透明

現時点でGPT-5がどのような構成を持つモデルなのかは不明です。単一の新モデルなのか、それとも複数モデルを組み合わせた「ルーター型」のアーキテクチャなのかによって、評価の意味合いも大きく異なります。仮に後者であれば、従来型の事前学習(pretraining)による性能向上の限界が近づいているとも考えられます。

今後は、強化学習(RL)や人間のフィードバックを活用したポストトレーニング(後処理)の重要性がさらに高まっていくとみられます。

AI開発の進展と関連企業への影響

GPT-5の高性能化が事実であれば、それはオープンAIだけでなく、チップを供給するエヌビディアや、AI用データセンターを運営するインフラ企業、さらにはAI開発に資金を投じる投資家たちにとっても好材料です。

とはいえ、GPT-5の正式発表まではまだ不透明な部分が多く、過度な期待は禁物です。今回のレポートは、AI開発の未来を占ううえで重要な示唆を含んでおり、今後の展開を継続的に注視していく必要があります。

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