テスラ株が反発!注目の「新型車」はまさかのモデルY廉価版?

2025年7月25日、米メディア「バロンズ」は、テスラ(TSLA)の株価が大きく反発した背景と、注目の新型車に対する投資家の期待と懸念について報じました。記事によると、7月24日に大幅下落したテスラ株は、翌日3.5%超の上昇を見せたものの、投資家の見方は依然として慎重です。

株価は反発も、実態は変わらず

第2四半期決算の内容自体は市場予想とおおむね一致しましたが、イーロン・マスクCEOが「今後数四半期は厳しくなる可能性がある」と発言したことで、先行きへの不安が広がりました。実際、テスラ株は決算発表直後に8%以上急落し、25日の反発で半分程度を取り戻したものの、週間では4%の下落にとどまっています。

新型車は「新モデル」ではなくモデルYの廉価版?

注目されていた低価格帯の新型車についても、投資家の期待とはやや異なる方向に進んでいるようです。記事によれば、マスク氏はこの新型車について「それはモデルYだ」と発言しており、これは全くの新モデルではなく、機能や素材を簡略化した「新しいグレード(トリム)」に過ぎない可能性が高まっています。

ウェルズ・ファーゴのアナリストは、この廉価版モデルYについて「需要喚起効果は限定的」と分析し、目標株価を120ドルに設定したまま売り推奨を継続しています。また、テスラ株の長期投資家として知られるジーン・マンスター氏も「既存のモデルYとのカニバリゼーションが懸念される」とX(旧Twitter)で述べています。

ロボタクシー事業が希望の光に

一方、テスラは6月にテキサス州オースティンでロボタクシーサービスを開始しており、年内に米国人口の半数をカバーする可能性があるとマスク氏は語っています。自動運転技術が商業化されれば、テスラの将来収益の大きな柱になると期待されています。

ただし、現時点では依然として車両販売の実績が重視されており、投資家の目線は「自動運転の未来」よりも「足元のEV需要」に注がれています。

テスラ株の年初来パフォーマンス

記事によると、テスラ株は2025年に入ってから24%下落している一方で、過去12か月では39%上昇しています。これは、AIや自動運転への長期的な期待が依然として株価に織り込まれていることを示しています。

まとめ

今回の株価反発は、一時的な戻しにすぎない可能性もあり、今後の展開はロボタクシーの進展や新型車の評価次第です。新モデルに対する投資家の期待が再び高まるには、より明確な差別化や需要の裏付けが必要になると考えられます。

*過去記事はこちら テスラ TSLA

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