インテル株が急落!ファウンドリ事業の行方に市場が動揺

2025年7月25日、米メディア「マーケットウォッチ」は、インテル(INTC)の最新決算と今後の戦略に関する市場の不透明感を取り上げました。この記事によると、同社のファウンドリ事業を巡る経営陣の発言が、新たな疑問を呼んでおり、株価は大きく下落しています。

14Aプロセスノードに必要な“外部顧客”

インテルのCEOであるリップ・ブー・タン氏は、次世代14Aプロセスノードの実現には「同社以外の有力な外部顧客」が必要だと述べました。これは、インテルが長年続けてきた垂直統合型モデル(IDM)からの転換の可能性を示唆するものであり、アナリストからは「IDMモデルの終焉が近い」という見方も出ています。

分離されたファウンドリ部門と3.2億ドルの損失

インテルはすでにファウンドリ事業を独立した子会社として分離していますが、2025年第2四半期には32億ドルの営業損失を計上。メリウス・リサーチのアナリストは、「顧客基盤の見通しがあるファウンドリの発言とは思えない」とし、同事業が自立する可能性に疑念を呈しています。

顧客に対するシグナルか、撤退への布石か

シーポート・リサーチのジェイ・ゴールドバーグ氏は、今回の発言が顧客離れを招くリスクを指摘し、「なぜ今分社化や売却を行わないのか」と疑問を呈しました。また、ウェドブッシュのマット・ブライソン氏は、「戦略変更が中長期的にマイナス評価につながる」とし、同社が今後は“リーダー”ではなく“競争者”としての立場にシフトする可能性を示唆しました。

経営の方向性が定まらない中で株価は急落

今回の決算と経営陣のコメントは、インテルがどの道を進むのかを見極めたい投資家にとって、むしろ疑問を深める内容となりました。株価は7月25日の米国市場で前日比9%以上の下落となり、市場は同社の先行きに対して慎重な姿勢を強めています。

*過去記事「インテル決算に明暗、売上は好調も構造改革費用で赤字拡大

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