TモバイルUSが好決算!予想超えの契約者増で株価上昇

2025年7月23日、米国の通信大手TモバイルUS(TMUS)が第2四半期決算を発表しました。市場予想を上回る業績と通年ガイダンスの上方修正を受けて、株価は時間外で5.2%上昇しました。好決算は、今週発表されたベライゾンやAT&Tの良好な決算とも共鳴しています。

第2四半期の売上と利益が市場予想を上回る

TモバイルUSの第2四半期の調整後1株利益は2.84ドルとなり、市場予想の2.68ドルを上回りました。売上は211億3,000万ドルで、こちらも予想の210億4,000万ドルを上回っています。前年同期と比較すると、1株利益は2.49ドルから増加し、売上も197億7,000万ドルから拡大しました。

同社の最高財務責任者(CFO)であるピーター・オズヴァルディク氏は、「この第2四半期の結果は非常に素晴らしく、最高のネットワーク、最高のバリュー、最高の顧客体験を組み合わせた、当社独自のモデルが成果を出し続けていることを示しています」とコメントしています。

顧客数の純増が予想を上回る

TモバイルUSは、第2四半期に合計177万人のポストペイド契約者純増を記録しました。これはアナリスト予想の135万人を大きく上回る数値です。特に、ポストペイドの携帯電話契約者は83万人増加しており、前年同期の77万7,000人増を上回っています。

解約率を示すポストペイドチャーン率は0.9%で、市場予想と一致しました。安定した顧客基盤を維持していることがうかがえます。

通年の契約者純増ガイダンスを上方修正

TモバイルUSは2025年通年のポストペイド契約者純増数のガイダンスを、従来の550万~600万人から、610万~640万人へと上方修正しました。成長の加速を裏付ける形となり、投資家心理にも好影響を与えています。

通信業界全体に広がるポジティブなムード

今回のTモバイルUSの好決算は、今週初めに発表されたベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)とAT&T(T)の予想を上回る決算とあわせて、米通信業界全体の底堅さを印象づける結果となりました。3社ともに堅実な契約者増と収益基盤を維持しており、今後の成長余地にも期待がかかっています。
*関連記事「利回り6%超!ベライゾンが決算で示した力強い回復」「AT&Tが好決算発表も株価下落、期待とのギャップとは?

まとめ

TモバイルUSの2025年第2四半期決算は、売上・利益・契約者数すべてにおいて市場予想を上回る内容でした。通年ガイダンスの引き上げもあり、株価は大きく上昇しています。競合各社とあわせて、米国通信業界の健全性を示す指標として注目すべき内容となっています。

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