ミーム株再び?コールズが38%高、次に狙われる銘柄は

  • 2025年7月23日
  • 2025年7月23日
  • BS余話

2025年7月22日、米メディア「バロンズ」は、米小売大手コールズ(KSS)の株価が急騰し、いわゆる「ミーム株」として再び脚光を浴びていると報じました。22日の市場開始直後には株価が倍増し、終値は37.62%高と大きく上昇しました。企業側から明確な材料は出ておらず、市場では「ショート・スクイーズ」が背景にあるとの見方が強まっています。

コールズ株に起きたショート・スクイーズとは

記事によると、コールズ株の空売り残高は7月時点で約5,300万株と、発行済株式の47%に達していました。これは非常に高い水準で、S&P500連動型ETF(SPY)の空売り比率11%と比較しても突出しています。このような状態では、空売り筋が株価上昇を恐れて買い戻しに動くことで、株価がさらに押し上げられる現象が起こりやすくなります。

このような仕組みが個人投資家の間で再び注目されており、無料もしくは低コストの取引プラットフォーム(ロビンフッドなど)を利用する個人投資家が、割安で時価総額が小さい銘柄に資金を集中させていると見られています。

次なる“ミーム株”候補たち

バロンズの記事では、現在空売り比率が高く、かつ一般的な認知度がある企業の中から、今後「ミーム株」として注目されそうな銘柄も紹介されています。例えば、以下の企業が候補に挙げられています。

  • モデルナ(MRNA):空売り比率は明示されていないものの、株価が低位にあることと新型コロナワクチンで広く知られていることが要因です。
  • ロケット・カンパニーズ(RKT):空売り比率30.3%
  • ウェイフェア(W):22.9%
  • エッツィ(ETSY):21.7%
  • リヴィアン(RIVN):21.6%
  • ビルケンシュトック(BIRK):19.8%

このほか、話題のヘルスケア企業「ヒムズ&ハーズ(HIMS)」や、量子コンピューティング関連の「リゲッティ・コンピューティング(RGTI)」「ディーウェーブ・クオンタム(QBTS)」といった企業も取り上げられています。

個人投資家の動きがカギに

市場全体が好調で過去最高値を更新している状況下では、個人投資家の参加が加速しやすく、特に空売りの多い銘柄には投機的な資金が流入しやすい傾向があります。過去のゲームストップやAMCのような事例を想起させる展開が、再び始まっているのかもしれません。

記事は、これらの銘柄が大きく動く可能性があるとして、「しっかりと備えておくように」と注意を呼びかけています。

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