2025年7月21日、米投資メディア「モトリーフール」は、アルファベット(GOOGL)と(GOOG)のどちらを選ぶべきかという投資家の疑問に応える記事を公開しました。生成AI、自動運転、クラウド、サイバーセキュリティなど、破壊的テックトレンドに幅広く関与する同社は、いま再注目されています。
GOOGとGOOGL、同じ会社の株なのに違いがある?
アルファベットはGoogleの持株会社として2015年に設立されましたが、実は米ナスダック市場に2種類のティッカーで上場しています。
- GOOGL(クラスA株):1株につき1票の議決権あり
- GOOG(クラスC株):議決権なし
これは2014年の2対1株式分割に伴い導入された制度で、創業者ラリー・ペイジ氏らが経営の主導権を維持するための工夫とされています。
一般投資家にとって議決権は意味があるのか?
GOOGLは議決権付きですが、個人投資家がその投票で経営に影響を与えることは、現実的にはほぼありません。そのため、投資判断においては「議決権の有無」よりも「価格」と「流動性」に注目すべきだとモトリーフールは主張しています。
株価はほぼ同じ、でもわずかにGOOGが優勢
2025年7月18日時点での株価は、GOOGが185.94ドル、GOOGLが185.06ドルと、ほぼ差はありませんが、GOOGの方がわずかに高い状況です。10年以上のパフォーマンスを比較しても、GOOGがやや優位となっています。
アルファベット株は“ETF的”な分散性を持つ
Google検索やYouTubeだけでなく、Waymo(自動運転)、Google Cloud(クラウド)、Chronicle(サイバーセキュリティ)など、多くの成長セグメントを傘下に持つアルファベットは、1銘柄で複数のテックテーマに投資できるETF的な魅力があります。
そのうえ、マグニフィセント・セブンと呼ばれる他の大型テック株と比較して割安なPER水準で取引されている点も、注目ポイントです。
まとめ:どちらを買っても同じビジネスに投資できる
GOOGとGOOGLは、株価・配当・成長性すべてにおいてほぼ同一です。したがって、議決権に強いこだわりがなければ、どちらを買っても問題ないといえます。購入時に少しでも安い方を選ぶ、というシンプルな判断でも十分です。
*過去記事 アルファベット GOOGL