7月18日の米国市場で注目された大きく動いた銘柄

7月18日(金)の米国株式市場は、S&P500とダウ平均が下落する一方で、ナスダック総合指数は最高値を更新しました。企業決算を背景に、大きく値動きした銘柄を紹介します。

タレン・エナジー (TLN)

株価変動: +24.48%
タレン・エナジーは米国の独立系発電事業者で、再生可能エネルギーやガス火力を中心に電力供給を行っています。同社はCaithness Energyが保有する2つのガス火力発電所を35億ドルで買収すると発表し、株価が急騰しました。買収対象はペンシルベニア州とオハイオ州にある2施設で、いずれもAI需要で注目が集まる送電網「PJM」エリアに位置しています。
*関連記事「タレン・エナジー株が急騰、新たな発電所買収で注目集まる

インベスコ (IVZ)

株価変動: +15.28%
インベスコは米国を拠点とする世界的な資産運用会社で、ETF「QQQ」などの提供で知られています。主力ETFの構造改革案を発表し、投資家が期待を寄せました。改革が実現すればインベスコはこれまで取り逃していた運用報酬を得られる見込みで、ETF保有者のコスト削減も期待されています。

インタラクティブ・ブローカーズ (IBKR)

株価変動: +7.77%
インタラクティブ・ブローカーズは個人および機関投資家向けに取引プラットフォームを提供する米国のオンライン証券会社です。第2四半期の決算で、1株利益・売上ともに市場予想を上回りました。株式とオプション取引の活発化が成長に寄与しています。

チャールズ・シュワブ (SCHW)

株価変動: +2.90%
チャールズ・シュワブは金融商品取引サービスを提供する大手証券会社です。第2四半期決算で新規資産流入が前年比31%増の803億ドルとなり、業績予想を上回る好結果が株価上昇につながりました。

ノーフォーク・サザン (NSC)

株価変動: +2.54%
ノーフォーク・サザンは米国東部で鉄道輸送サービスを提供する大手鉄道会社です。ライバルのユニオン・パシフィックによる買収交渉の報道を受けて、株価が上昇しました。ただし交渉は初期段階で、実現するかは不透明です。

アメリカン・エキスプレス (AXP)

株価変動: -2.35%
アメリカン・エキスプレスはクレジットカード事業や金融サービスを手がける米国の大手企業です。第2四半期決算で売上は9%増となったものの、決算発表後に利益確定売りが出て株価は下落しました。

スリーエム (MMM)

株価変動: -3.65%
スリーエムは、ポストイットやスコッチテープなどで知られる多国籍コングロマリットです。第2四半期の業績が市場予想を上回り、通期の利益見通しも上方修正しましたが、市場の反応は冷ややかでした。

SLB (旧シュルンベルジェ) (SLB)

株価変動: -3.89%
SLBはエネルギー業界向けに技術サービスを提供する世界最大級の油田サービス企業です。第2四半期の業績は予想を上回りましたが、売上減少の影響もあり、株価は下落しました。

ネットフリックス (NFLX)

株価変動: -5.10%
ネットフリックスは世界最大級の動画ストリーミングサービス企業です。第2四半期の売上と利益は予想を上回りましたが、最近の株価上昇の反動もあり、発表後には利益確定売りが出て下落しました。
*関連記事「ネットフリックス、好決算でも株価は下落 期待が先行か

サレプタ・セラピューティクス (SRPT)

株価変動: -35.94%
サレプタ・セラピューティクスは遺伝子治療を専門とする米国のバイオ医薬品企業です。FDAがデュシェンヌ型筋ジストロフィー治療薬の出荷停止を求める意向と報じられたほか、実験薬の安全性に対する懸念も広がり、株価は大幅下落しました。


*過去記事 株価変動

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