宇宙関連銘柄で注目!ロケット・ラブが最高値を更新

  • 2025年7月16日
  • 2025年7月16日
  • BS余話

宇宙関連企業のロケット・ラブ(RKLB)の株価が2025年7月15日、終値ベースで過去最高の44.60ドルを記録しました。これは2020年11月の上場以来の最高値となり、投資家の期待の高まりが鮮明に表れた形です。前日には10.7%上昇して43.21ドルで取引を終えており、2日連続での大幅高となりました。

シティによる目標株価引き上げが後押し

株価上昇の主な要因は、金融大手シティによる強気の見通しです。同社アナリストのジェイソン・ガースキー氏は、ロケット・ラブの事業が本格的に成熟するのは2029年ごろと見て、目標株価を従来の33ドルから50ドルへ引き上げました。レポートでは、同社が年間20回のニュートロン・ロケット打ち上げを達成し、米政府との衛星関連契約を拡大することで、売上が約26億ドルに到達すると予測しています。

強まる成長期待と投資家の関心

ロングビーチに本社を置くロケット・ラブは、近年急速に存在感を高めている宇宙開発企業です。特に、打ち上げサービスや宇宙システム事業の成長が評価されており、先月には商業顧客向けの68回目のエレクトロン・ロケットの打ち上げに成功しました。顧客名は非公開ですが、ミッションは無事完了し、同社の技術力と実績が改めて示される結果となりました。

また、6月にはキーバンク・キャピタル・マーケッツも目標株価を29ドルから40ドルに引き上げており、同社の成長戦略やM&A、新型ロケット「ニュートロン」への期待が高まっています。

スペースXとの対比や政界の動きも注目点

同業のスペースXと比較されることも多いロケット・ラブは、近年の打ち上げ成功率の高さや多様なビジネス展開から「宇宙株」の代表格として評価されています。最近では、トランプ大統領とスペースXのイーロン・マスク氏との緊張関係も背景にあり、投資家心理に影響を与えた可能性もあります。

今後の注目点

ロケット・ラブは、今後のニュートロン打ち上げスケジュールや政府関連契約の拡大により、さらなる成長が期待されています。株価が短期的に過熱気味との指摘もありますが、宇宙開発分野の注目度を背景に、同社の動向から目が離せません。

*過去記事「ロケット・ラブ、決算発表後に株価急落、それでも成長ストーリーは継続

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