パランティアに強気評価!米国みずほが格上げ

AIソフトウェア企業パランティア・テクノロジーズ(PLTR)の株価が2025年に入ってから急騰し、今週には過去最高値を更新しました。株価の高騰に伴い、成長の鈍化を懸念する声もある中、米国みずほ証券は強気の見方を示しています。

7月16日に発表された米国みずほの最新レポートによると、パランティア株の投資判断を「アンダーパフォーム」から「ニュートラル」へと格上げし、目標株価も116ドルから135ドルに引き上げました。アナリストのグレッグ・モツコウィッツ氏率いるチームは、同社が2025年第2四半期の決算で「5四半期連続の売上成長加速を達成する可能性がある」と指摘しています。

高い評価倍率と限定的な顧客基盤への懸念

一方で、同レポートではパランティア株の高いバリュエーションに対する懸念も示されています。2025年予想の売上高に対する企業価値倍率(EV/Sales)は97倍、2026年予想では77倍と、ソフトウェア業界内でも突出して高い水準です。この水準が今後の決算次第で調整されるリスクについても言及されています。

さらに、同社のAIソリューションは高価格であるため、「実際に利用できる顧客層は限られている可能性がある」との指摘もありました。

政府向けビジネスと商業分野の成長に期待

それでも米国みずほのアナリストは、パランティアの独自性に注目し、特に政府向けビジネスの強さを評価しています。地政学的な不安定さが続く中で、公共部門の受注パイプラインは今後も堅調に推移するとの見方です。

また、米国内での商業部門も好調で、同社の主力製品である「AIプラットフォーム」の採用が進んでいます。企業内データの統合ニーズが高まっており、導入機運が高まっているとしています。

製造業向けソリューション「Warp Speed」にも注目

今後の注目材料としては、2024年に発表された製造業向けプラットフォーム「Warp Speed」の進展があります。特に今月発表された「Warp Speed for Warships」は、アメリカ海軍の造船近代化を目的としたプログラムであり、長期的な事業拡大の可能性があると評価されています。

*過去記事はこちら パランティア PLTR

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