7月9日の米国市場で注目された大きく動いた銘柄

7月9日(水)の米国株式市場は、ドナルド・トランプ大統領の関税発言や、FOMC(連邦公開市場委員会)の6月会合議事録公表を受けて上昇しました。特に注目されたのは、エヌビディアが時価総額で史上初となる4兆ドルに到達したことです。
以下は、9日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。

ベローナ・ファーマ (VRNA)

株価変動: +20.62%
詳細: ベローナ・ファーマは、慢性閉塞性肺疾患(COPD)に特化したバイオ医薬品企業です。米メルクが約100億ドルで同社を買収すると発表し、株価は21%急騰。1ADSあたり107ドルでの買収が合意され、主力製品「Ohtuvayre」がメルクの呼吸器事業強化に貢献する見込みです。

AES (AES)

株価変動: +19.78%
詳細: AESは再生可能エネルギーを中心に展開する電力会社です。ブルームバーグの報道によると、複数の大手投資ファンドが同社の買収に関心を示しており、AESは戦略的選択肢を模索中。過去12ヶ月で26%下落していた株価が大きく反発しました。
*関連記事「AES株が急騰!身売り報道で注目集まる再生可能エネルギー企業

ブルーム・エナジー (BE)

株価変動: +18.15%
詳細: ブルーム・エナジーは、クリーンエネルギー燃料電池の製造企業です。J.P. モルガンが投資判断を「オーバーウェイト」に格上げし、目標株価を33ドルに引き上げたことで18%上昇。トランプ前大統領の政策が同社の税制優遇に追い風となるとの見方です。
*関連記事「ブルーム・エナジー株が急騰、税制優遇とアナリストの格上げで注目集まる

エヌビディア (NVDA)

株価変動: +1.80%
詳細: エヌビディアは、AI半導体市場を牽引する世界的なGPUメーカーです。取引時間中に一時、時価総額4.012兆ドルに達し、米国企業として初めてこの水準を突破しました。終値ベースでは3.97兆ドルとなり、アップルの記録を上回って終値ベースでの過去最高記録を更新しました。
*関連記事「エヌビディアが時価総額4兆ドルを突破、米国企業として史上初の快挙

アップル (AAPL)

株価変動: +0.54%
詳細: アップルはiPhoneやMacなどの電子機器で知られる世界最大級のテクノロジー企業です。COOのジェフ・ウィリアムズが年内退任し、後任にサビ・カーンが就任予定。ウェドブッシュはAI検索企業Perplexityの買収を推奨し、AI強化の必要性を指摘しています。
*関連記事「アップルはAI競争で出遅れ──巻き返しにはPerplexityの買収が鍵か

インテル (INTC)

株価変動: -0.64%
詳細: インテルはPCおよびサーバー向けプロセッサの大手メーカーです。前日に大きく上昇した反動で0.6%下落。特段の材料はなく、半導体セクター内のローテーションの影響とみられます。過去1年で株価は33%下落しています。

ハーシー (HSY)

株価変動: -4.70%
詳細: ハーシーは米国の代表的なチョコレートメーカーです。新CEOにウェンディーズ前CEOのカーク・タナー氏が就任することが発表され、経営体制の変化に対する市場の不安から株価が下落しました。

モービルアイ・グローバル (MBLY)

株価変動: -7.08%
詳細: モービルアイは自動運転および先進運転支援システム(ADAS)の技術開発企業です。ゴールドマン・サックスが「買い」から「中立」へ格下げ。加えて、親会社インテルの子会社が4,500万株を売却することで需給悪化懸念が広がりました。

エアー・テスト・システムズ (AEHR)

株価変動: -12.39%
詳細: エアーはセンサーおよび半導体向けのテストシステムを提供する企業です。会社はガイダンスの再提示を見送り、関税不透明感による受注遅延も報告。慎重な業績見通しにより株価が急落しました。

WPP (WPP)

株価変動: -18.09%
詳細: WPPは世界有数の広告・マーケティングサービス企業です。2025年上半期の業績報告で、広告支出の減少が今後も続くとの見通しを発表。第2四半期のパフォーマンスが悪化しており、18%の大幅下落となりました。
*関連記事「広告大手WPPが急落、広告費削減の波が鮮明に


*過去記事 株価変動

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