2025年7月7日付のマーケットウォッチで、コラムニストのマイケル・ブラッシュ氏は「マグニフィセント・セブン」に関する大胆な再編提案を紹介しました。これまで多くの投資家に支持されてきたこの7銘柄構成ですが、技術進化と業績の観点から再検討すべきタイミングに来ているかもしれません。

見直しを提案したのは誰か?

提案を行ったのは、コロンビア・セリグマン・グローバル・テクノロジー・ファンド(SHGTX)のファンドマネージャーであるヴィマル・パテル氏。過去5年間、年率で同業他社を6ポイント上回るリターンを記録しており、信頼に値する実績を持つ人物です。

除外候補:テスラとアップル

パテル氏は、「テスラ(TSLA)」と「アップル(AAPL)」を“マグニフィセント・セブン”から除外すべきと提言。その理由として以下が挙げられています:

  • テスラ:EV市場の競争激化により価格競争が進行。自動運転やロボットの可能性はあるものの、実現性には疑問が残る。
  • アップル:iPhoneの買い替えサイクルが伸びており、AI分野の進展も遅れ気味。さらに米中間の地政学的リスクへの依存度が高い。

新たに加えるべき2社

代わって推奨されたのが以下の2社です。

  • オラクル(ORCL):クラウド事業(OCI)が急成長中で、AIとの統合も進展。2024年度にはクラウド売上が27%増の67億ドルに達し、今後も2桁成長が続くと見込まれています。
  • ブロードコム(AVGO):カスタムAIチップの需要急増により、AIチップの売上は前年比46%増。ハイパースケーラー向けASIC製品の設計で重要な役割を果たしており、次の成長ドライバーとして注目されています。

残る5社も堅調維持

残る5社――エヌビディア(NVDA)、マイクロソフト(MSFT)、アマゾン(AMZN)、アルファベット(GOOGL/GOOG)、メタ・プラットフォームズ(META)――については、以下のような見方が示されています:

  • エヌビディア:AIインフラ需要の拡大で依然好調
  • マイクロソフト・アマゾン:クラウドとAIの恩恵を享受
  • メタ:AIによる広告最適化が進展
  • アルファベット:AI検索の懸念があるものの、割安水準で投資妙味あり

おわりに

マーケットウォッチの記事は、テクノロジー業界の変化を敏感に捉え、ポートフォリオの再構成を考える上で参考になる内容でした。特にAIやクラウドといった次世代成長領域にフォーカスした企業へのシフトは、今後の投資戦略において重要なヒントとなりそうです。

投資判断は自己責任ですが、パテル氏のような経験豊富なプロの視点は、情報収集の一環として大いに活用したいところです。

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