ロビンフッド、株式トークン化で再び最高値を更新

  • 2025年7月3日
  • 2025年7月3日
  • BS余話

2025年7月2日、ロビンフッド・マーケッツ(HOOD)の株価が再び記録的な高値を更新しました。2日の終値は前日比6.1%高の97.98ドルとなり、過去1か月で12回目の最高値更新となりました。この1か月間での株価上昇率は44.1%に達しています。

トークン化にSEC委員長が「イノベーション」と評価

ロビンフッドが株価上昇のきっかけとなったのは、欧州連合(EU)の顧客向けに米国株およびETFのトークン提供を開始したことです。これに対して、米証券取引委員会(SEC)のポール・アトキンス委員長はCNBCのインタビューで「トークン化はイノベーションであり、我々は市場のイノベーションをどう進めるかに焦点を当てるべきだ」と語りました。

従来の証券取引規則の抜け道ではないかという疑問に対し、アトキンス氏はその見方を否定し、SECがこれまで不明確なルールによってイノベーションを妨げてきたと指摘しました。

スペースXやオープンAIのトークンも提供

ロビンフッドは株式およびETFのトークンに加え、未上場企業であるスペースXやオープンAIのトークンも提供しています。しかし、オープンAIは「このトークンは当社の株式ではない」とX(旧Twitter)上で明確に否定しています。「ロビンフッドと提携しておらず、承認もしていません。オープンAI株式の移転には当社の承認が必要であり、今回の移転は承認していません」と警告しました。

暗号資産取引も欧州全域に拡大

さらに、ロビンフッドは今週、EU全域およびアイスランド、リヒテンシュタイン、ノルウェーを含む欧州自由貿易連合(EFTA)加盟国において暗号資産取引サービスを拡大しました。これにより、同社の市場規模はさらに広がる見込みです。

他の暗号資産関連株も上昇

ロビンフッドの好調に加え、他の暗号資産関連企業も同様に2日の米国市場で上昇しました。

コインベース・グローバル(COIN)の株価は5.7%上昇し、S&P500構成銘柄の中で2番目の上昇率を記録しました。コインベースはこの日、トークン管理プラットフォームのLiquifiを買収したと発表し、トークン発行前から運営までを一貫して支援する体制を構築しています。

カンター・フィッツジェラルドのアナリスト、ブレット・ノブロウ氏は「この買収により、コインベースはトークンローンチ前のインフラ提供が可能となり、今後の成長に弾みがつく」と評価しています。

マイクロストラテジー(MSTR)は7.8%上昇しました。同社はビットコイン購入を12週連続で続けており、今週初めには追加購入を発表しています。

ビットコインとイーサリアムも上昇

暗号資産そのものも2日には大きく上昇しました。ビットコインは3.8%上昇、イーサリアムは8%の急騰を記録しました。リップル(XRP)も4.2%上昇するなど、マーケット全体に強気のムードが広がっています。

*過去記事「スペースX・オープンAIも取引可能に!ロビンフッドが仕掛ける株式トークン化の衝撃

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