2025年6月28日、米投資情報メディア「バロンズ」は、Z世代やミレニアル世代向けに長期の資産形成に適した6種類の低コストファンドを紹介しました。
以下に、各ファンドのティッカー付きで要点をまとめます。
① 米国全体に投資できる「トータル・マーケット・インデックス・ファンド」
大型株から小型株まで、米国市場全体に広く分散投資できるインデックスファンドです。
- フィデリティ・トータル・マーケット・インデックス・ファンド(FZROX)
- iシェアーズ・コアS&P米国トータル・ストック・マーケットETF(ITOT)
- シュワブ・トータル・ストック・マーケット・インデックス・ファンド(SWTSX)
- バンガード・トータル・マーケット・インデックス・ファンドETF(VTI)
いずれも経費率は0.03%以下で、初心者にも最適です。
② 世界全体に投資できる「グローバル・マーケット・インデックス・ファンド」
米国だけでなく、先進国や新興国も含めた全世界株式に投資できるファンドです。
- バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)
これ一本で、米国・海外ともにカバーできます。
③ 数年以内に資金が必要な人向け「米国短中期債券ファンド」
近い将来に住宅購入などの予定がある場合、価格変動の少ない短期債券ファンドが選ばれます。
- バンガード・短期米国債インデックスETF(VGSH)
- シュワブ・短期米国債ETF(SCHO)
- PIMCOエンハンスト・ショート・マチュリティ・アクティブETF(MINT)
④ 債券分散を取り入れるなら「トータル債券ファンド」
債券を加えることで、株式のボラティリティを和らげ、収益源を分散できます。
- フィデリティ米国債券インデックス・ファンド(FXNAX)
- iシェアーズ・コア米ドルトータル債券市場ETF(IUSB)
- ニューヴィーン・トータル・リターン・ボンド・インデックス・ファンド(NTRB)
- バンガード・トータル・ボンド・マーケットETF(BND)
⑤ 現金管理に便利な「マネーマーケットファンド」
普通預金より高利回り、リスクも低い現金の置き場として人気のファンドです。
- フィデリティ・マネーマーケット・ファンド(SPRXX)
- バンガード・フェデラル・マネー・マーケット・ファンド(VMFXX)
証券口座の未使用現金を自動で運用する「スイープ機能」として利用されることも多いです。
⑥ シンプルに全て任せたい人向け「ターゲット・デート・ファンド」
退職予定年に合わせて、自動で株式と債券の比率を調整してくれるファンドです。
- アメリカン・ファンズ・ターゲット・デート・リタイアメント(例:AAAGXなど)
- ブラックロック・ライフパス・インデックス(例:LIRAX)
- フィデリティ・フリーダム・インデックス(例:FIPFX)
- バンガード・ターゲット・リタイアメントCIT(例:VITRXなど)
- T.ロウ・プライス・リタイアメント・ブレンド(例:TRRBX)
ティッカーはファンドの年(例えば「2050」)ごとに異なりますので、退職時期に合ったものを選びましょう。
まとめ:時間を味方につける投資戦略
バロンズの記事が強調するのは、「投資は複雑に考えすぎなくてよい」という点です。低コストかつ分散性の高いファンドをコツコツと積み立てることが、Z世代にとって最も堅実な資産形成の方法とされています。