エヌビディアが時価総額3.8兆ドル突破!AI革命でマイクロソフト超え

2025年6月末、米国株市場ではテクノロジー株が4月の安値から力強く反発しており、中でもエヌビディア(NVDA)の株価は目覚ましい回復を遂げています。同社の株価は今週だけで10.7%上昇し、6月27日の終値は157.75ドルと過去最高を記録しました。

この反発により、エヌビディアの時価総額は3.8兆ドルに達し、マイクロソフト(MSFT)の3.7兆ドルを上回って世界最大の上場企業の座を奪還しています。S&P500(SPX)の4月8日時点の安値から比較すると、エヌビディアの時価総額は61.8%増加しました。

AIブームが生む「次の金の波」、エヌビディアは6兆ドルも視野に

ウェドブッシュ証券のアナリスト、ダン・アイブス氏は「AI革命の象徴」として、エヌビディアとマイクロソフトを高く評価しています。同氏は、両社がこの夏中に時価総額4兆ドルを達成し、その後18ヶ月以内に5兆ドルも現実味を帯びてくると述べています。

さらに強気な見方を示しているのが、ループ・キャピタルのアナンダ・バルア氏です。バルア氏は、エヌビディアの目標株価を従来の175ドルから250ドルに引き上げました。これは約6兆ドルの企業価値に相当します。バルア氏は、生成AIの採用が次の成長フェーズに入り、需要は想定以上に強くなると予測しています。

ブラックウェルAIプラットフォームに注目集まる

今月初めにはバークレイズもエヌビディアに対して強気の姿勢を示しており、目標株価を200ドルに設定しています。これは約4.9兆ドルの企業価値に相当し、バークレイズはカバレッジ中で最も大きな上昇余地があると分析しています。

注目の背景には、同社の次世代AIチップ「ブラックウェル」シリーズの強力な導入計画があります。新製品の投入が近づく中で、さらなる株価上昇が期待されています。

半導体市場全体が追い風、マイクロン・テクノロジーも急上昇

エヌビディアの快進撃に伴い、半導体業界全体にもポジティブな流れが生まれています。マイクロン・テクノロジー(MU)の株価も好調で、4月8日からの上昇率は90.4%に達しました。

同社は、AIチップに不可欠な高帯域幅メモリ(HBM)の売上が急増し、5月期決算では市場予想を上回る売上を記録しました。ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)の売上も過去最高となり、AI需要の拡大が同社業績を押し上げています。

今後、エヌビディアの「ブラックウェル・ウルトラ」チップが年末から来年初頭にかけて投入される見通しで、HBMの需要はさらに拡大すると見られています。これはマイクロンを含むHBM供給企業にとって大きな追い風となる可能性があります。

AMD、グーグル、アマゾンもAI市場で躍進

ウェドブッシュは、エヌビディアに加えてアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)もAIチップ市場の中核を担う企業として注目しています。AMDの株価も4月以降に大きく上昇しており、今後の成長が期待されています。

また、マイクロソフトに加えてアルファベット(GOOGL、GOOG)とアマゾン(AMZN)も、クラウドおよびAI領域で勢いを増しています。これらの企業も今後のAI関連成長を牽引する存在になると予想されています。


このように、AI革命を軸としたテクノロジー企業の成長は、株式市場全体を牽引しています。エヌビディアの快進撃はその象徴的な存在であり、今後も各社の動向に注目が集まりそうです。

*過去記事はこちら  エヌビディアNVDA

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