エヌビディア株が年初来高値を突破!注目の背景と今後の展望

2025年6月25日、エヌビディア(NVDA)の株価が大きく上昇し、1月に記録した終値の最高値を上回りました。取引開始時点で株価は前日比+1.3%の上昇となり、その後3.1%高の152.42ドルを記録しました。これは、2025年1月6日に記録した終値149.43ドルを超える水準です。

この動きは、AI関連の半導体株に対する市場の期待が高まっていることを反映しています。

株価上昇の直接的な材料は不明も、関連企業の決算に注目集まる

今回の株価上昇の直接的な材料は明らかになっていませんが、同日引け後に発表されるマイクロン・テクノロジー(MU)の決算が意識されていると考えられます。

マイクロン・テクノロジーは、エヌビディアのAIアクセラレータに不可欠な高帯域幅メモリ(HBM)を供給する主要企業の一つです。その他のHBM供給元としては、韓国のSKハイニックスとサムスン電子が挙げられます。

マイクロンの決算が市場予想を上回る場合、同社製品の需要が強いことを示すことになり、AI半導体業界全体の成長期待が高まり、エヌビディア株にも追い風となる可能性があります。

過去1年の株価推移:エヌビディアは+17%、マイクロンは-9%

過去1年間、エヌビディアとマイクロンの株価は類似した動きを見せる場面が多くありました。しかし、2025年6月25日時点では、エヌビディアが17%の上昇を記録している一方、マイクロンは9%の下落となっています。

この乖離は、エヌビディアのAI分野での優位性や市場シェアの拡大に起因するものであり、投資家からの期待の高さを示しています。

エヌビディアの次なる収益源はクラウドか?DGX Cloudに注目集まる

ウォール・ストリート・ジャーナルの最新分析によると、エヌビディアの将来的な収益源としてクラウドサービスが浮上しています。同社は2年前にDGX Cloudをローンチしましたが、現時点で売上高への寄与は限定的です。

とはいえ、DGX Cloud事業は急成長しており、今後はアマゾン(AMZN)、アルファベット(GOOGL)、マイクロソフト(MSFT)のクラウドサービスと競合する可能性も視野に入ってきました。クラウド分野におけるシェア拡大が現実となれば、エヌビディア株のさらなる上昇要因となると考えられます。

投資家にとっての注目ポイント

エヌビディア株はAIブームの中心銘柄として引き続き注目を集めており、マイクロンの決算内容やクラウド事業の進展状況が短期的な株価のカタリストとなり得ます。加えて、半導体業界全体の需要動向を見極めるうえでも、今回の動きは重要なシグナルとなりそうです。

*過去記事はこちら  エヌビディアNVDA

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