6月20日(金)の米国株式市場は、トランプ大統領によるイスラエル・イラン情勢への米国介入可能性の発言を受けて、まちまちの展開となりました。
以下は、20日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。
カウチベース (BASE)
株価変動: +29.37%
詳細: カウチベースはAI対応のNoSQLデータベースを提供するソフトウェア企業で、特にクラウドベースのアプリケーション向けに高パフォーマンスのソリューションを展開しています。Haveli Investmentsによる15億ドルの買収提案を受けて株価が急騰しました。6月23日までの「ゴーショップ期間」中に他の買収提案も受け付けます。
GMS (GMS)
株価変動: +23.77%
詳細: GMSは建設業向けの建材ディストリビューターで、全米に広がる販売ネットワークを有しています。ホームデポによる買収提案報道と、QXOの既存買収案により買収合戦が期待され、株価が急騰しました。
サークル・インターネット (CRCL)
株価変動: +20.39%
詳細: サークルは米ドルに連動するステーブルコイン「USDC」の発行で知られるブロックチェーン金融企業です。シーポート・リサーチから「買い」評価と235ドルの目標株価が提示され、2日連続で急騰しました。
＊関連記事「サークル・インターネット株が急騰、それでも「買い」の理由とは？」
クローガー (KR)
株価変動: +9.84%
詳細: クローガーは全米で事業展開する大手スーパーマーケットチェーンです。第1四半期の業績が市場予想を上回り、既存店売上見通しも上方修正されたことが株価上昇の要因です。
＊関連記事「クローガー決算発表：売上未達も通期ガイダンス維持、株価は上昇」
カーマックス (KMX)
株価変動: +6.59%
詳細: カーマックスは米国最大の中古車販売チェーンで、オンラインと店舗のハイブリッド販売モデルを採用しています。既存店売上の伸びが評価され、株価が上昇しました。
コインベース (COIN)
株価変動: +4.43%
詳細: コインベースは米国最大手の暗号資産取引所で、個人および法人向けに幅広い暗号資産関連サービスを提供しています。ステーブルコイン規制法案の進展と新たな決済サービスの発表が追い風となりました。
テスラ (TSLA)
株価変動: +0.03%
詳細: テスラは電気自動車（EV）および自動運転技術のリーダー企業で、エネルギーソリューションも手掛けています。6月22日からオースティンでのロボタクシー事業開始を控えていますが、テキサス州議員から延期要請が出されています。
＊関連記事「テスラのロボタクシーがいよいよ始動、AI戦略の分岐点に」
マスターカード (MA), ビザ (V)
株価変動: MA -1.07%、V -0.53%
詳細: マスターカードとビザは世界的な決済ネットワークを運営する金融テクノロジー企業で、クレジット・デビットカード取引を中核としています。小売業者によるステーブルコイン導入検討の報道が、決済手数料収入への懸念を招きました。
カリス・ライフ・サイエンス (CAI)
株価変動: -2.68%
詳細: カリスはAIを活用したがん診断と個別化医療を推進するバイオテクノロジー企業です。IPO初日の急騰後、利益確定の売りが入り下落しました。
＊関連記事「AIテックバイオ企業・カリス・ライフ・サイエンスのIPOが好発進」
アクセンチュア (ACN)
株価変動: -6.86%
詳細: アクセンチュアは世界的なITコンサルティング会社で、戦略、デジタル、クラウドサービスに強みを持っています。好決算にも関わらず、受注減と離職率上昇が株価を押し下げました。
＊関連記事「アクセンチュア決算発表：売上・利益は好調も、株価は下落」
スミス＆ウェッソン (SWBI)
株価変動: -19.81%
詳細: スミス＆ウェッソンは歴史ある米国の銃器メーカーで、ハンドガンやライフルなどを製造・販売しています。業績の下振れと消費者支出の慎重さが業績悪化の要因となり、株価が急落しました。
＊過去記事 株価変動