パランティア株が再び最高値更新 AI・防衛需要で急騰続く

パランティア・テクノロジーズ(PLTR)の株価が再び史上最高値を更新しました。2025年に入り、その上昇ペースはさらに加速しています。

株価は1年で約5倍、2025年だけで87%上昇

6月16日の米国市場で、パランティア株は前営業日比2.92%高の141.41ドルで取引を終え、終値ベースで過去最高値を更新しました。取引時間中には144.86ドルの高値も記録しています。

2024年6月の安値からの上昇率は約500%に達し、2025年に入ってからだけでも株価は87%上昇。年初来の最高値更新は17回にのぼり、そのうち5回は6月に記録されました。前年(2024年)の年間更新回数23回を上回るペースです。

追い風はAIブームと中東情勢の緊迫化

株価上昇の背景には、世界的なAIブームと中東情勢の不安定化があります。特にパランティアは米国防総省との契約が売上の多くを占めており、地政学リスクの高まりがビジネス拡大の追い風となっています。

同社のプラットフォームは、軍事や諜報活動、国防分析に活用されており、AIによるリアルタイム意思決定支援の分野で高い評価を得ています。

高すぎる評価?アナリストの意見は分かれる

ただし、一部アナリストの間では現在のバリュエーションに対して警戒感もあります。パランティアの株価は、来期の予想利益の203倍という水準で取引されており、S&P500企業平均の22.3倍を大きく上回っています。

ファクトセットによると、パランティアをカバーしている18人のアナリストのうち、「買い」またはそれに相当する評価を付けているのは25%にとどまっています。目標株価の平均は107ドルと、現在の株価を大きく下回る水準です。

今後の注目ポイントは「成長の質」

投資家が注目すべきは、今後の売上成長の持続性、そして防衛契約依存から脱却した民間部門での拡大戦略です。AI技術の進化と新たな契約獲得が続けば、現状の高バリュエーションも正当化されうる一方、過度な期待が先行するリスクも無視できません。

今後も株価のボラティリティが高い展開が予想されるなか、パランティアを長期投資対象とするには、「AI」「防衛」「地政学リスク」の3つの観点から成長性を冷静に見極めることが求められます。

*過去記事はこちら パランティア PLTR

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