6月10日の米国市場で注目された大きく動いた銘柄

6月10日(火)の米国株式市場は上昇基調で取引を終えました。米中間の通商協議が2日目に突入し、米商務長官ハワード・ラトニック氏が「協議は順調」と発言したことが好感され、投資家心理が改善した形です。
以下は、10日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。

インスメッド (INSM)

株価変動: +28.65%
詳細: インスメッドは希少疾患を対象としたバイオ医薬品の開発に特化した米国企業です。同社は肺動脈性肺高血圧症に対する1日1回投与の吸入剤「トレプロスチニル・パルミチル」の第2相試験で有望な結果を発表し、株価が急騰しました。良好な安全性と有効性が確認され、将来的な承認と市場投入への期待が高まっています。

ケーシーズ・ジェネラル・ストアーズ (CASY)

株価変動: +11.59%
詳細: ケーシーズ・ジェネラル・ストアーズは米中西部を中心に展開するコンビニエンスストアチェーンです。2025年度第4四半期の調整後EPSが2.63ドルと予想の1.92ドルを大幅に上回り、株価は大きく上昇しました。売上高は40億ドル近くに達し、2026年度も既存店売上高が2〜5%増加する見通しです。

テスラ (TSLA)

株価変動: +5.67%
詳細: テスラは電気自動車(EV)とクリーンエネルギー製品を製造・販売する米国企業です。トランプ大統領が同社CEOのイーロン・マスク氏に好意的なコメントを述べたことが投資家心理を支え、株価は2日連続で大幅に上昇しました。また、マスク氏のスペースXが提供するスターリンクに対する評価も追い風となったほか、ロボタクシー実現への期待も高まっています。
*関連記事「テスラ株が急反発!無人運転動画でロボタクシー実現に期待高まる

TSMC (TSM)

株価変動: +2.64%
詳細: TSMCは世界最大の半導体受託製造企業です。2025年5月の売上高が前年比+40%の107億ドルに達し、好調なAI関連需要が業績を押し上げました。ただし前月比では8.3%の減少となっています。
*関連記事「TSMCの5月売上が前年同月比40%増!生成AI向け需要で成長加速

アップル (AAPL)

株価変動: +0.61%
詳細: アップルはiPhoneやMacなどで知られる米国の大手テクノロジー企業です。年次イベント「WWDC2025」でAI機能を発表したものの、新型Siriの発表は延期となり、株価は小幅上昇にとどまりました。将来的なAI関連機能の強化に期待がかかります。

ゲームストップ (GME)

株価変動: -0.63%
詳細: ゲームストップはゲームソフト・ハードウェアを扱う米国の小売企業です。第1四半期の決算発表を控えており、投資家の様子見姿勢から株価は小幅なマイナスで推移しました。

マクドナルド (MCD)

株価変動: -1.43%
詳細: マクドナルドは世界的なファストフードチェーンで、ハンバーガーなどの提供を行う企業です。GLP-1系の減量薬が顧客の食欲を抑制することで売上に悪影響を及ぼすとの見方から、3日連続の格下げを受け、株価が下落しました。

J.M.スマッカー (SJM)

株価変動: -15.59%
詳細: J.M.スマッカーはJifピーナッツバターやFolger’sコーヒーなどを展開する米国の食品メーカーです。第4四半期の利益は市場予想を上回りましたが、2026年度の利益見通しがアナリスト予想を大きく下回り、株価は急落しました。

カラボ・グロワーズ (CVGW)

株価変動: -16.26%
詳細: カラボ・グロワーズはアボカドなどの果物を扱う青果物流通企業です。第2四半期の調整後EPSが市場予想を下回り、売上もわずかに予想未達であったことから、株価は大幅に下落しました。


*過去記事 株価変動

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