ブロードコム、AIチップ事業が好調 2025年4月期決算に注目

2025年6月5日、ブロードコム(AVGO)は米国市場の取引終了後に2025年4月期第2四半期(会計上の4月期)の決算を発表します。とくに注目されているのは、人工知能(AI)向け半導体事業に関する見通しです。

アナリスト予想は堅調な業績を示唆

市場予想によれば、4月期の売上は149億6,000万ドル、調整後1株利益(EPS)は1.57ドルと見込まれています。続く7月期には、売上157億5,000万ドル、EPS1.66ドルが予想されています。これはブロードコムの安定した成長と、AI分野における強みを反映した内容です。

AI専用チップで業界をリード

ブロードコムは、ネットワーキング、ブロードバンド、サーバーストレージ、ワイヤレス、産業向けといった幅広い分野で半導体を手がけています。中でも注目されているのが、AI向けの高性能アプリケーション専用集積回路(ASIC)です。

同社は大手テクノロジー企業に対し、AIチップのカスタム設計を支援しており、この分野でのリーダー的な地位を確立しています。

JPモルガンは「買い」評価を継続

JPモルガンのアナリスト、ハーラン・サー氏は6月3日付のレポートで、ブロードコム株の「オーバーウェイト(買い)」評価を再確認し、目標株価を250ドルに据え置きました。

「AI分野の成長基盤は依然として堅固です。さらにソフトウェア事業との相乗効果もあり、ブロードコムは当社の半導体セクターの中で最も有望な銘柄です」と、サー氏はコメントしています。

株価は年初来で13%上昇

6月4日の取引終了時点で、ブロードコムの株価は261.08ドル。年初からの上昇率は13%に達しており、投資家の期待の高さがうかがえます。

AIとカスタムチップ需要の拡大が続く中、今回の決算発表は、同社の今後を占う重要なイベントとなりそうです。

*過去記事はこちら ブロードコム AVGO

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