6月4日の米国市場で注目された大きく動いた銘柄

6月4日(水)の米国株式市場は、ADPの5月民間雇用統計が予想を下回り、米連邦準備制度理事会(FRB)のベージュブックが景気減速への懸念を示したことを受けて、まちまちの展開となりました。
以下は、4日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。

ガイドワイヤ・ソフトウェア (GWRE)

株価変動: +16.44%
詳細: ガイドワイヤ・ソフトウェアは、保険業界向けの業務管理ソフトウェアを提供する企業です。サブスクリプションとサポート売上が好調で、第3四半期の売上高は22%増の2億9,350万ドルとなり、通期見通しも引き上げられました。

ヘルスエクイティ (HQY)

株価変動: +8.96%
詳細: ヘルスエクイティは、健康貯蓄口座(HSA)の保管・管理を行う企業です。HSA数は前年比9%増の990万件、総資産は15%増の313億ドルに達し、業績見通しも上方修正されました。

オン・セミコンダクター (ON)

株価変動: +6.14%
詳細: オン・セミコンダクターは、自動車・産業向けに半導体を提供する米国企業です。CEOが需要回復に言及したことで投資家の期待が高まり、株価は2日連続で大幅上昇しました。
*関連記事「オン・セミコンダクター株が続伸、CEOの強気発言が好感される

ルメンタム・ホールディングス (LITE)

株価変動: +3.39%
詳細: ルメンタムは、光学コンポーネントとレーザー技術を提供する企業です。第4四半期の利益・売上ガイダンスを上方修正し、投資家の期待を集めました。

ブロードコム (AVGO)

株価変動: +1.65%
詳細: ブロードコムは、半導体およびソフトウェアを手がける大手企業です。AIプロセッサー需要拡大を背景に、シティが目標株価を275ドルに引き上げ、「買い」の評価を維持しました。

ヒューレット・パッカード・エンタープライズ (HPE)

株価変動: +0.93%
詳細: ヒューレット・パッカード・エンタープライズは、エンタープライズ向けITソリューションを提供しています。サーバー部門の売上は予想を上回りましたが、利益率の低下が課題とされました。

エヌビディア (NVDA)

株価変動: +0.50%
詳細: エヌビディアは、AI・ゲーム・データセンター向けのGPUを開発する半導体企業です。AI需要の高まりを背景に株価が上昇し、時価総額で米国首位のポジションを維持しました。

アップル (AAPL)

株価変動: -0.22%
詳細: アップルは、iPhoneやMacなどの製品で知られるテクノロジー企業です。ニーダムが評価を「買い」から「ホールド」に引き下げ、成長鈍化への懸念が高まりました。
*関連記事「アップル株に逆風、ニーダムが「買い」から「ホールド」へ格下げ

ウェルズ・ファーゴ (WFC)

株価変動: -0.36%
詳細: ウェルズ・ファーゴは、米国の大手銀行で、個人・法人向けに金融サービスを提供しています。FRBによる資産制限の解除が発表されたものの、市場の反応は限定的でした。

テスラ (TSLA)

株価変動: -3.55%
詳細: テスラは、電気自動車および再生可能エネルギー製品を手がける企業です。中国とドイツでの販売不振に加え、CEOマスク氏の政治的発言が株価下落の要因となりました。
*関連記事「テスラ株が続落、販売不振とマスク氏の政治的発言が影響

クラウドストライク (CRWD)

株価変動: -5.77%
詳細: クラウドストライクは、サイバーセキュリティのSaaSソリューションを提供する企業です。売上が市場予想を下回り、株価は大きく下落しました。
*関連記事「クラウドストライク株が急落、売上未達と高バリュエーションに市場が反応

ダラー・ツリー (DLTR)

株価変動: -8.37%
詳細: ダラー・ツリーは、低価格商品を提供するディスカウント小売チェーンです。決算は市場予想を上回ったものの、関税コストと利益率への懸念から株価は急落しました。

アサナ (ASAN)

株価変動: -20.31%
詳細: アサナは、プロジェクト管理ソフトを提供するSaaS企業です。売上見通しが市場予想を下回り、業績への不安感から株価は大幅下落となりました。


*過去記事 株価変動

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