2025年後半に向けて買うべきテック株は?米アナリストの本命6選

2025年6月に入った今、テクノロジー株が再び米国株市場を牽引しています。ナスダック総合指数は過去1ヶ月で9%を超える上昇を記録し、特にAI関連銘柄の躍進が目立ちました。その中心にいたのがエヌビディア(NVDA)です。

米国みずほ証券のアナリスト、ジョーダン・クライン氏によると、今後の米国テック株市場では選別投資がより重要になるとのことです。この記事では、2025年後半に向けて注目すべきテック株6銘柄を、同氏のコメントをもとにご紹介します。

エヌビディア(NVDA):AI覇権の象徴

エヌビディアは、2025年第1四半期の決算で市場予想を上回る成長を記録しました。米国製AIチップを用いた複数の国家プロジェクトが発表され、アメリカの技術優位が継続しているという安心感が市場に広がっています。

クライン氏は、「エヌビディアに立ちはだかっていた不安材料はほぼ払拭された」とし、2026年には1株あたり利益が6ドルに達すると予想。その場合、株価は160ドル〜180ドルに達する可能性があると見ています。

*過去記事はこちら  エヌビディアNVDA

デル・テクノロジーズ(DELL):AIサーバーで売上急増

デル・テクノロジーズは、AIサーバー事業が急成長しています。最新決算では、AI関連の受注が大幅に増加し、AIサーバーの売上が四半期で19億ドルから70億ドルに拡大すると見込まれています。

この成長が今後の業績上振れをもたらす可能性が高く、投資家からの注目も急速に高まっています。

*過去記事はこちら デル・テクノロジーズ DELL

オラクル(ORCL):インフラ拡充で収益化が進展

オラクルは、デルとの協業を通じて必要なインフラ容量の確保を進めています。これまで積み上げてきた大量の予約注文を、今後ようやく売上に転換できる体制が整いつつあります。

クライン氏は「オラクルは今後数か月で収益化が加速する」として、ポジティブな見通しを示しています。

*過去記事「最大73%の上昇余地も?注目のAI関連米国株30選──ウェドブッシュ証券が示す未来図

シスコ・システムズ(CSCO):堅調な値動きが魅力

シスコ・システムズについては、安定した業績と株価推移が評価されています。クライン氏は「70ドル超えの可能性が高い」と述べ、上昇余地に注目しています。

インフラ需要とサイバーセキュリティ関連の強さも、同社の株価を下支えする材料になっています。

*過去記事「2025年の米国株投資戦略:シスコ・IBM・オラクルが注目される理由とは?

コヒレント(COHR):リスクを上回る上昇期待

コヒレントは、光通信やレーザー技術を中心とした製品を提供しており、AIやデータセンター分野への応用が期待されています。

クライン氏は、「リスクはあるが、それ以上に上昇の可能性がある」として、バランスのとれた投資先として挙げています。

*過去記事「エヌビディアやAMDだけじゃない!AI成長を支えるネットワーク銘柄5選

マーベル・テクノロジー(MRVL):市場が過小評価

最後に、マーベル・テクノロジーも注目に値する銘柄です。市場は依然として同社に対して懐疑的ですが、クライン氏は「投資家の見方が過度に弱気すぎる」と述べています。

ただし、同社が本格的に評価されるには、今後数四半期にわたって業績の上振れを示す必要があり、時間がかかる点には注意が必要です。

*過去記事はこちら マーベル・テクノロジー MRVL

AIとインフラが選別投資のカギ

エヌビディアの好調が象徴するように、AIを軸としたテクノロジー企業は今後も米国市場のけん引役となりそうです。ただし、すべてのテック株が恩恵を受けるわけではなく、銘柄ごとの成長性や実行力を見極めることが重要です。

2025年後半に向けての投資戦略では、AI関連の成長企業、インフラ整備を進める企業、そして業績回復が見込まれる企業に注目することがカギとなりそうです。

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