5月30日(金)の米国株式市場は、米中貿易摩擦の不透明感とインフレ指標の発表を受けて、全体的に横ばいで推移しました。ドナルド・トランプ大統領が中国による貿易合意違反を非難したことで、市場のセンチメントに影響を与えました。
以下は、30日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。
アルタ・ビューティ(ULTA)
株価変動: +11.78%
詳細: アルタ・ビューティは米国最大級の化粧品・香水小売チェーンです。2025年第1四半期決算では、売上高が前年同期比+4.5%の28億ドル、既存店売上も+2.9%と好調でした。通期業績見通しを上方修正したことで、投資家の期待が高まり、株価は急騰しました。
Zスケーラー(ZS)
株価変動: +9.79%
詳細: Zスケーラーはクラウドベースのサイバーセキュリティサービスを提供する企業です。第3四半期決算では利益が市場予想を上回り、今後の見通しも引き上げられたことから、株価は約10%上昇しました。
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コストコ・ホールセール(COST)
株価変動: +3.12%
詳細: コストコは会員制の倉庫型小売業者で、生活必需品を低価格で提供しています。2025年Q3決算では、調整後EPSが$4.28とアナリスト予想を上回り、既存店売上も+5.7%の伸びを見せました。関税対策として、夏季商品の仕入れを前倒ししたことも注目されました。
ユーアイパス(PATH)
株価変動: +2.86%
詳細: ユーアイパスは業務自動化ソフトウェア(RPA)を提供する企業です。最新決算では売上が市場予想を上回り、通期の売上見通しも引き上げられました。これを受けて株価は堅調に推移しました。
ネットアップ(NTAP)
株価変動: -0.05%
詳細: ネットアップはデータ管理ソリューションを提供する企業です。第4四半期決算ではEPSが$1.93、売上が17.3億ドルと予想をやや上回ったものの、慎重な業績見通しが株価の上昇を抑えました。
アメリカン・イーグル・アウトフィッターズ(AEO)
株価変動: -1.97%
詳細: AEOは若者向けアパレルを展開する米国の衣料小売企業です。第1四半期決算では調整後赤字が29セントとなり、予想を下回りました。CEOはブランドの強さを強調していますが、株価は下落しました。
デル・テクノロジーズ(DELL)
株価変動: -2.08%
詳細: デルはPCとサーバーを中心とするITハードウェアの大手で、近年はAI向け製品にも注力しています。第1四半期の利益が市場予想を下回ったため、株価は2%下落しましたが、売上と見通しは堅調でした。
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エヌビディア(NVDA)
株価変動: -2.92%
詳細: エヌビディアはAIおよびグラフィックス用の半導体設計を手がける企業です。第1四半期決算は好調で、前日に株価が3.2%上昇しましたが、この日は調整局面に入り2.9%下落。時価総額は3.3兆ドルで、米国第2位の規模を維持しています。
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マーベル・テクノロジー(MRVL)
株価変動: -5.55%
詳細: マーベルは通信・ストレージ向け半導体の設計・販売を行う企業です。業績はアナリスト予想に一致しましたが、成長鈍化の懸念が広がり株価は大きく下落しました。
＊関連記事「マーベル・テクノロジー決算発表！AI需要は好調でもアマゾンとの提携に不透明感」
ページャーデューティ(PD)
株価変動: -11.43%
詳細: ページャーデューティはクラウドベースのIT運用管理プラットフォームを提供しています。予想を上回る決算を発表しましたが、慎重な見通しが嫌気され、株価は急落しました。
リジェネロン・ファーマシューティカルズ(REGN)
株価変動: -19.01%
詳細: リジェネロンはバイオ医薬品メーカーで、サノフィと共同開発するCOPD治療薬「itepekimab」が試験で有効性を示せず、株価は急落。提携相手のサノフィも5.7%下落しました。
ギャップ(GAP)
株価変動: -20.18%
詳細: ギャップは米国を代表するカジュアルアパレルブランドです。関税の影響により、通期利益が1億ドル超減少する可能性があると警告。ガイダンスは維持したものの、株価は大幅安となりました。
＊過去記事 株価変動